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衛宮士郎の新たなる道
第25話 武神は魔術を知る
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った――――のだが。

 「って!あの時土手から消えた超絶美人じゃないかっ!?」
 「うむ、覚えておったか。ならば話も早い。久しいな娘よ」
 「あっ、はい。どうも・・・・・・・・・じゃなくて!私は一度もこの人を衛宮邸(此処)で見なかったぞ!」
 「当然だな。意図して遭遇を避けたのじゃから」
 「その理由を聞いても・・・?」

 目の前に居る絶世の美女から避けられる理由に思い当たる節が無い百代は、聞かずにはいられなかった。

 「面倒な上に気安いと思ってな」
 「私の何所がっ!」
 「初対面の時、いきなり抱き着こうとした分際で何を言う」
 「うぐっ!?」

 スカサハの言葉にぐうの音も出せなくなる百代だった。
 しかしそこである事に気付く。

 「ん?ホントは今までずっと衛宮邸(此処)に居たと言う事は、一つ屋根の下で暮らしてたって事?」
 「ん?・・・・・・・・・それはそうだろう」
 「ッ!?」
 「如何したんですか師匠?」

 百代の疑問に際して、悪戯心が湧き上がったスカサハは士郎の腕に自分の腕を絡めるようにして抱き寄った。
 士郎と言えば今まで何度も揶揄われる度に受けている事なので、今さら動揺も無く平然としている。
 それを見せつけられた百代は殺気を送る。

 「・・・・・・・・・・・・・・・」
 「な、何で睨むんだよ百代」
 「べっ、つに・・・!」

 但し士郎に。
 百代と言えば、士郎を汚物の様に見ながら吐き捨てた。
 そんな2人に満足したスカサハは、上機嫌に士郎から離れる。

 「さて、無駄話もこの辺にして、まず百代()よ。この場でお主しか知らない事からまず話そうか」
 「私しか知らない事?それは爺もそこの3人も知ってる事なの・・・・・・ですか?と言うか士郎が説明するんじゃないのか?」
 「俺から説明しても構わないんだが――――師匠の方が比べものにならない位熟知しているから頼む事にしたんだ」
 「そう言う事だ。さて、納得したかはさて置き、今度こそ説明しよう。今回お主が経験した裏世界の事情は“魔術”が関わっておるのだ」
 「・・・・・・・・・・・・」

 百代はスカサハの言葉に一瞬キョトンとする。
 だがすぐに復活する。

 「魔術って、ファンタジーや漫画やゲームに出て来るアレ?」
 「基本的な概念(コンセプト)は異なるが、ほぼ同じとみていいだろう。違いの説明など面倒なので、話が速くて助かるな」
 「説明役をシロ兄から奪い取ったのに!?」

 躊躇なく突っ込む小雪だがスカサハはそれを黙殺する。

 「それにしても予想通り直に復帰したな。流石は川神院と言う事か?」
 「それは嫌味かのぉ?」
 「受け取り手次第だろう」
 「ぬぅ」
 「私を
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