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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十七話 すれ違い
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outside

夜9時を過ぎたぐらいに、ティアナは部屋へ戻ってきた。

一応、アスカとの約束は守ってはいたのだ。

ドアを開けると、スバルが迎え入れてくれた。

「ティア!お帰り…って、どうしたの!?」

帰ってきたティアナがひどく落ち込んでいた顔をしていたので、スバルは驚いてた。

赤くなっている目を見て、スバルが動揺する。だが、ティアナは淡々としていた。

「別に……なんにも。お風呂入ってくる」

「う、うん…」

着替えを持って再び部屋を出るティアナ。

それを、心配そうに見送るスバル。

「ティア……」





魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者、始まります。





アスカside

あまりにもイラついていたオレは、休憩室で缶コーヒーをあおっていた。

自分でも分かるくらい、不機嫌になってる。

この状態で部屋なんかに戻ったら、きっとエリオとキャロを怖がらせてしまうだろう。

……いや、あの二人なら、心配するか…なんだってこんな事に…

あー、クソ!腹が立つ!

分からず屋のティアナに、お節介のヴァイス陸曹に!

でも、一番腹を立ててるのはオレ自身にだ!感情的になってしまっている自分が情けない!

陸曹に言われるまでもねえ!このままじゃダメだってくらいわかってる。

……ダメダメ、落ち着け、オレ。

腹を立ててる場合じゃねえ…

なんでこうなった?原因は?

それは、今日の昼間の任務でティアナが誤射したからだ。

そこから少しおかしくなった。

いや、思えば今日は朝からティアナの様子はおかしかったような気がする。

何て言うか、妙に力が入っているような感じがした。

気合いが入ってると思ってたけど、少し違うな。

戦闘に入る前に、エリオの何気ない一言に過剰に反応していたし、戦闘になってからは、変に焦っていたようだ。

ん?焦っていた?ティアナが?何で?

焦る状況は無かった。粘っていれば、ヴィータ副隊長が来てくれた筈。

根比べしてれば勝てる状況だった。なのに、ティアナは状況を終了させようとした。危険を犯してまで。

焦る?何を焦る?

その時、オレの頭に一つの言葉が浮かんだ。

功を焦る。

思考が停止した。そんな筈があるわけない。

ティアナは出世欲はあるけど、それは向上心が強いだけであって、その欲に飲み込まれる訳がない。

昇格試験の時だって、だいぶ後でスバルから聞いたけど、オレ達を合格させる為に、その場に残ろうとしていたらしい。

もし功を焦るようなヤツだったら、自分を犠牲にはしないだろう。

………

本当にそうか?

オレは一旦
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