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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十七話 すれ違い
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た。

「昨日は悪い事をした。ごめん」

思わぬアスカの行動に、ティアナは唖然とした。まさかアスカが謝ってくるとは思わなかったのだ。

「???」

スバルは訳が分からず、首を傾げてる。

「ティアナの気持ちも考えないで、オレの意見を押しつけた。許して欲しい」

「……別に、いいけど…」

戸惑うティアナ。冷静になれば、あれは自分にも非があった事に気づく。

アスカがここまで頭を下げる必要はない。

「その上で聞きたいんだ。ティアナ、何を焦っているんだ?」

「!」

その言葉に、ティアナの目を見開く。

「オレだって考え無しで言ってる訳じゃないんだ。昨日のうちにアグスタでの戦闘記録を見たよ」

ティアナの様子が変わった事にアスカは気づいていない。そのまま話を続ける。

「オレが抜けて、しばらくしてからクロスシフトAに移行してる。フォーメーションを守っていれば、ヴィータ副隊長が来るまで持ちこたえられた筈なのにな」

そう言ってアスカは頭を掻く。

「誤解しないで欲しいんだけど、別に責めている訳じゃないんだ。ただ、普段のティアナならこの選択はしないと思ったんだ。何か、焦りがあってクロスシフトAを行った。と思ったんだけど…」

そこまで言って、アスカは黙ってしまった。ティアナがアスカを睨んでいたからだ。

「ティアナ?」

「焦ってなんかない。ただの判断ミスよ」

「判断ミスってお前…」

「結果的にミスしたし、アンタにも怪我をさせた。失敗だったのは認めるけど、あの時は正しいって思っていたの」

早口でまくし立てるティアナ。

「……」

アスカは一呼吸おいた。このまま続ければ昨日の二の舞になってしまう。

「でもな、シャーリーやエリオの制止を振り切ってクロスシフトAをやっている訳だろ?反対意見が出てるのに、それを押し通したってのはティアナらしくないって言ってるんだ」

「何よ、アタシらしくないって?」

不機嫌そうにティアナが言う。

「ティアナはちゃんと人の話を聞くじゃん。でも、昨日はそれが無かった。何か焦って行動…」

「焦ってないって言ってるでしょ!」

バン!

テーブルを叩いたティアナが立ち上がった。

ぐっ!

アスカは思わず拳を握る。だが、すぐに緩めた。

(もう少しマイルドに)

昨日のアルトのアドバイスを思い出す。

「落ち着いてくれよ。オレは…」

「もうアンタと話す事なんかないわ!行くわよ、スバル!」

吐き捨てるように言い、ティアナじゃスバルを連れて出て行ってしまった。

それを止める事もできずに、アスカはただ立ち尽くしていた。

「…くそっ!」

ガンッ!

壁を殴りつ
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