暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十七話 すれ違い
[5/16]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
体を包み込むお湯が心地よかった。
でも、心は全然晴れない。
今日の失敗の事。
確かに失策だったかもしれない…でも、アタシが上に行くには、ああいう手しかない。
魔力も普通、レアスキルも無い。
そんな凡人が機動六課で台頭して行くには、実績を上げるしかない。
どんな無茶をしたって、結果を残せば認めてくれる筈だ。
今までがそうだった。これからも…
ふと、アスカに言われた事が頭を過ぎる。
”状況判断ができてない””無駄な練習はやめろ””無茶はするな”
そんな事は無い!
「違う…アタシはできる。今までだってやってきた。これからだって!」
あんな言葉は認められない…認めない!アタシを否定するヤツの言葉なんて!
「止まれない、こんな所で…こんな事で止まる訳にはいかないの!」
アスカの言っているのは、ある意味道理だ。でも、その道理のままじゃ、アタシはいつまで経っても弱いままだ。
ならどうすればいい?簡単な事。
無茶を通して、道理を引っ込めれば良い。
それしか、手が無いんだから…
スバルside
ティアが練習から戻ってきた時の顔。さっきのティア、泣いていたよね。
今日のミスの事じゃない。アスカが何か言ったんだと思う。
……アスカの言ってる事は分かるつもり。でも、ティアはお兄さんの為に、その夢を受け継ぐ為に頑張ってる。
その頑張りを否定する権利は誰にも無い…と思う。
ティアがいたから、ティアが私を助けてくれたから、私は今、機動六課にいる事ができてる。
うん、ティアは間違って無い。じゃあ、私はどうすればいい?
私が考えていたら、ティアがお風呂から上がってきた。
「スバル。アタシ、明日4時起きだから。目覚ましうるさかったらゴメンね」
部屋に戻るなり、ティアはベッドに潜り込んだ。
「いいけど…大丈夫?」
「……スゥ…」
聞いた時には、すでに寝息を発てていた。
戦闘だけじゃない。司令塔もやってるんだ。疲れていて当然だよね。
「お休み、ティア」
私もティアの睡眠を邪魔しないように、部屋の灯りを落とし、ベッドに潜り込んだ。
どうすればいいなんて、そんなの簡単じゃない。
ティアと私、今まで通りにやれば、きっと上手く行く。
そう思いながら、私は眠りについた。
Outside
ピピピピ…
目覚ましの音が響く。ティアナは手を伸ばして、音を止めた。
「ん…」
気だるそうにしながら、それでも無理矢理身体を起こす。
「おはよう、ティア。練習、行けそう?」
まだ覚醒しきってないティアナに、スバルが声を掛けた。
「行く
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ