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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十七話 すれ違い
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けるアスカ。
ティアナを止めることができなかったのは、感情的になってしまったから。
あのまま感情に流されてティアナを止めていたら、昨日と同じになってしまうと思って黙ってしまったのだ。
苛立ちと虚しさがアスカを包んだ。
「あの…アスカ」
不意にアスカを呼ぶ声がした。
「え…アルトさん?」
待機場の扉から、アルトが申し訳なさそうにアスカを見ている。
「どうしたんですか?」
突然のアルトの訪問に驚くアスカ。
「その…ちゃんと話し合えたかなって気になって、様子を見にきたんだけど…」
「…どの辺りから見てたんですか?」
「エリオとキャロとすれ違ったから、ほぼ全部」
そう言ってアルトは俯いた。
「ごめんね。盗み聞きしちゃった」
「いいですよ、そんな事は。隠す事でもないんだし、顔を上げてください」
アスカはそう言ったが、アルトは俯いたままだ。
「もう一つゴメン。私が余計な事を言っちゃったから、益々こじれちゃったよね」
「何の事です?」
訳が分からず、アスカは首を捻る。
「昨日、アドバイスのつもりで言ったけど、今日のティアナを見ているととりつく島も無いって感じだったから…優しく言うだけじゃダメかなって…ごめんね。部外者なのに口を挟んじゃって」
いつものアルトとは別人のように、俯いたまま謝る。
「そんな事はないですよ!相談したのはオレなんだし、部外者なんて言わないでください!同じ六課の仲間じゃないですか!」
うなだれているアルトに、アスカはそう言った。
「少なくとも、オレはアルトさんに助けられました。偏った考えをしていたって気づかせてくれたんですから、凄く感謝してます」
アスカの言葉に、アルトは顔を上げた。
「…ありがとう。アスカって、やっぱり優しいね」
ようやく、彼女らしい笑顔を見せた。
「やっぱりって…別にオレは特別優しいって訳じゃないと思いますけど?」
照れたのか、顔を赤らめるアスカ。
「ううん、優しいよ。昨日のシャーリーさんの時だって、慰めていたし。だから、ティアナの事も放っておけないんだよね」
「…ティアナは焦っている。さっきのやりとりでオレは確信しました。でも、何を焦っているのかが、分からないんです」
真顔にもどるアスカ。
「私も調べてみるよ。このままじゃ心配だしね」
アルトが協力を申し出る。
「すみません、アルトさん。なんか、巻き込んじゃって」
「さっきアスカが言ってたでしょ?同じ六課の仲間ってね。遠慮しないの!」
こうして、アスカとアルトは、ティアナの焦りの原因を突き止めるのを誓い合ったのだ。
それからの日々は、ティアナ
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