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提督はBarにいる。
我が鎮守府のバレンタイン事情〜オムニバス編〜
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るようだが、俺は強面だが中々にモテる。それにはちょっとしたコツがあるのだが、まぁ今日はそれを実践しよう。仕事終わりの午後6時。店にとある2人を呼び出した。

「あら?伊良湖じゃない。どうしたの、こんな時間に」

「あ、ビスマルクさん。提督さんに呼ばれまして……」

「あら、貴女も?でも提督が見当たらないわね……」

「悪い、待たせたな」

 キッチンの奥に引っ込んでいた俺が顔を出す。

「あの、提督さん。ご用は何でしょうか?」

「あぁ、こいつを渡そうと思ってな」

 両手に持っているのはバラの花束。21本ずつの花束である。

「て、提督これって……!」

「今日お前ら進水日(たんじょうび)だろ?だからそのプレゼントだ」

 目を丸くしたビス子に、悪戯っぽくニヤリとわらってやる。『女は記念日に弱い』……大概の女は記念日を細かく決めたがる。誕生日忘れるなんざ論外だ。俺は艦娘全員、毎年とはいかないが祝ってやってるぞ。

「あぁそれと、俺からの特別メニューだ。バースデーケーキ代わりの『生チョコ風ガトーショコラ』だ」

 海外の方じゃあ男が女に告白する日ってイメージの方が強いらしいからな。まぁ、たまにはいいだろう。2人とも感激して1人1ホール平らげてしまった。明日の体重計がちと心配だが、まぁ大丈夫だろう……多分。
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