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シークレットガーデン〜小さな箱庭〜
-シレーナの封じた過去編-2
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部屋に入ると自然と、ベットの上で静かに眠るシレーナに視線がいく。元々色白で美しい肌だったが今は少し青白く死んでいるのではないかと呼吸を確かめたくなるほどだ。

「ん〜、これは相当ヤバイですなぁ………」
「……そうだね」

顎に手を添えて腕を組み難しそうな顔で言うランファに、ルシアは悲しそうな 寂しそうな声であいずちする。

「このままだと、穢れになっちゃいますなぁ……」
「そうだね………ってえ?……けがれ??」

そうだねと受け流そうとしたが、聞きなれない単語に躓く。慌てて聞き返したルシアだったのだが

「うん。穢れ。これは…デスピル病の第一段階ってヤツですなぁ……」
「…ですぴる病? ……闇病じゃなくて…?」
「……闇病? なにそれ?」

質問に質問で答えられた。そんなことをされたらどう返せばいいのかわからなくなる。
ランファは質問した後「ああっ!」と思い出したかのように声をあげた。


「そうかっ!まだこの時代は、ハッキリとした病状とかわかってなかったから、闇が突然すべてを奪い去る病。闇病って呼んでたんだっけ」
「………??」

ポカーンとクエスチョンを頭に浮かべたような顔をしているルシアを放置し一人でそうかそうかと納得したランファは何を思ったか突然怒りだした。

「でもっあたしはデスピル病の方が言い慣れてるから、今日からはデスピル病って呼ぶことっ!いいねっ!!」
「あっ…うん」

迫力の押しに負けうなずく。

「それで…あのさっき言ってた、けがれって?」
「あぁっそうだった! こんなとこでのんきにおしゃべりしてる場合じゃないんだった!!」

また一人でパニックになり頭を抱えてどうしようどうしようと考えはじめ…

「あれだよっ! あたしと貴方が初めて会った時にヨナちゃんを襲っていたあいつっ!」
「あいつ…?」

ルシアはランファと初めて会った時のことを思い出す。
あの時はたしかいつものように隣町で仕事を分けて貰い、近くの森でイノシシ狩りをして帰り道、パジャマ姿でふらふらと歩いてるヨナを見つけて……声をかけて気が付かなかったから駆け寄ろうとしたら……そう、空から突然降ってきた化け物だった。

「あの化け物がどうかしたの?」
「どうもなにもっ!このままほっといたら、シレーナさんはあんなバケモノになっちゃうつーのー!?」
「えーーーー!? じゃぁ……もしかしてヨナもいずれ…。ど、どうすればいいのっ! ランファ!?」

どうにか治す方法はないのかとルシアはランファの肩を掴み激しく問うが、ランファはというとそんなこお気にもせずに、なにやらポンチョの下から肩にかけて下げていたショルダーバッグをガサゴソとあさりだしはじめ


「あれ〜〜? どこにしまったっけな〜
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