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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第七話「龍、天下る」
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の現象に目を見開いた。
「これが……『ガンダムファイト』の幕上げか?」
千冬はそう目を険しくさせる。
「な、なによ……これ!」
甲龍を纏い、上空へ浮上した凰はこの光景に驚いていた。ちなみに、彼女はガンダムファイトなど一度も目にしたことがないのである。
「……これが、ガンダムファイトだぁ!」
「!?」
MS側の専用観戦室の天辺より両腕を組んで見下ろす一体の影が……
「あ、あれは……!」
対戦相手が一夏だと信じ込んでいたのだが、その予想は大きく裏切られる形となった。
――ド、ドラゴンガンダム……!?
その雄々しき龍の化身を前に、彼女は目を丸くする。もちろん、装着者は他でもないあの少年である……
ドラゴンガンダムは、天辺からフィールドの地面へ着地すると、バトル開始のブザーと合わせてこう叫んだ。
「ガンダムファイト、レディー……ゴオォー!!」
地面を強く蹴り上げ、浮上する甲龍の間合いへと一瞬で飛び込み、凰の脇腹へ回し蹴りを放った。
「くぅ……!」
序盤で真っ先にドラゴンガンダムの先手が放ち、凰はダメージを食らった。
「生意気ねぇ……!」
凰は、取り出した双剣「双天牙月」を連結させて一本の薙刀へ変形させると、一直線にドラゴンガンダムへ突進する。
「笑止!」
その、凰の猛攻を優雅に蝶のごとくヒラリとかわし続けるドラゴンガンダムは、実に余裕であった。
「気を付けろ! サイ!?」
カミーユが叫んだが遅く、甲龍が接近戦で近づいたのは龍咆を放つためであった。
「こんのぉ!!」
突如、双方の衝撃波がドラゴンガンダムのボディーを襲う。しかし、サイはそれを両腕で塞いで難なくガードしたのだ。それも、ダメージなど少なく彼はほぼ無傷であった。
これも、ガンダムファイターゆえの身体能力の凄さである。
「す、すげぇ……」
観戦席から僕も驚いた。あの凄まじい衝撃波を食らっても倒れずに踏ん張りぬいている。やはり、ガンダムファイターは伊達じゃない! 僕は、わずかな感動を見出した。
「ソコォー!!」
地上へ降りた凰は、空中からではドラゴンガンダムの攻撃は無理と考え、地上での接近戦を挑んだ。彼女の薙刀が、サイことドラゴンガンダムの頭上へ振り下ろされるが、ドラゴンガンダムは組んだフェイロン・フラッグで受け止めると、それを力で押し返して弾き返すと、フラッグの刃先で甲龍を纏う凰の腹部を突いた。
「ぐぅ……」
ここまでの短時間で、甲龍のシールドダメージは大方半分近くまで減少してしまった。
「なめんじゃないわよぉ!!」
凰は立て続けに龍咆を放った。しかし、そんな見えない衝撃波の群れに対してもドラゴンガンダムは怯むことはなく、フェイロン・フラッグの刃で襲い来る衝撃波を切り裂きながら突進してくる。
「そこだぁ!」
ドラゴンガンダムはそのまま高く飛び
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