第七話「龍、天下る」
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たをモットーにしてんだ♪ ま、ドモンの兄貴には及ばないけどね?」
「ドモンって……日本代表のガンダムファイターか?」
一夏が興味ある目で問う。すると、サイは誇らしげに加集ドモンのことを離した。
「おう! これでも、オイラは兄貴の一の弟分だぞ? まだまだ未熟なところはあるけど、いつかは兄貴を超すことを目標に日々鍛錬を重ねてるんだ」
「そうか……その意気なら、甲龍戦でも問題ないな」
と、カミーユ。
サイが代表者との戦いに参加することで、いろいろと苦労した。サイがアムロに代わって二組の代表者の凰と戦うことに教員の全てが賛成してくれたわけじゃない。一様、MS学園側の教員ら、特にフォルドやルースはチケットなくしては絶対に見られないMFの対戦が見られることに興奮した様子であり、マットやユーグ、他のオペレーターのノエル達も、生徒たちには良い目の保養だということで喜んで賛成してくれたが、IS学園側の教員で、特にIS主義者の教員らは猛反対。しかし、それらを牛耳る千冬の許可がでたことで、どうにかサイの参加ができるようになった。
「しかし、甲龍の龍咆は脅威だ。至近距離で近づけば恐ろしい力で吹き飛ばす衝撃波だ。空間に圧力をかけて放出する目に見えない跳び道具であり、射程はそれほどないが、防御にはもってこいの厄介な代物。しかも弾数は数に限りのない甲龍の主力兵器だ」
カミーユは述べた。しかし、彼は続けてこう続ける。
「……しかし、空間圧縮技術がそれほど燃費にいいのかは疑問だな?」
「ま、所詮は可動時間の限りは無限に撃てないって事っしょ?」
と、ジュドー。
「なーに! 衝撃技なんてオイラには朝飯前さ!! さぁ、早く続きをやろうぜ!?」
サイは、はしゃぎが止まらずに僕らとこの後何時間も練習を続けた。サイはピンピンなのに対して僕らはクタクタだ……正直、訓練に付き合ってやる必要があるのかが疑問になってきた……
*
その夜、一夏は寮で一人ベッドへ横たわっていた。彼も、一様サイの事情を聴いたのだが、あの明るい活発な凰がそんなことをするような人間には思えなかった。
そりゃあ、小学校時代はクラス一のガキ大将ということで有名であったが、そんな大それたことが彼女にできるのだろうか……?
――昔は、あんなことするような奴じゃなかったんだけどな〜……
そのとき、玄関のドアから数回のノックが聞こえた。ルームメイトの該ならノックなどせずに入ってくる。一体、誰だ?
「はーいっ」
「いーちかっ!」
「凰?」
彼の部屋を訪ねて気のは噂の凰であった。
「入ってもいい?」
「あ、ああ……どうぞ?」
「〜♪」
凰は、鼻歌を口ずさんで彼の部屋へ入った。
「ねぇ? 一夏、久しぶりね? 何年ぶりかしら?」
「さぁね? でも、お前は結構変わったな?」
「そう? 普通だと思うけど
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