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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十八話 アンネローゼ様を救い出します。
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ば反ラインハルト派の首魁ではないか。
「レインは事後処理を。キルヒアイスはアンネローゼを守ってワーレン提督、ルッツ提督と共にいったん元帥府に赴いてイルーナの指示を受けた方がいいわね。」
「ですが――。」
「心配要らない要らない。ま、私に任せておいて。」
片目をつぶったアレーナがエレインを促すと、すぐに現場を後にしていった。
「流石は、ローエングラム元帥閣下の『姉上のお一人』でいらっしゃいますな。」
ワーレンが漏らした一言が、皆の無言の気持ちを代弁していた。
一方――。
「ローエングラム元帥閣下。」
会議を終えて下がってきたラインハルトに女性オペレーターが申し訳なさそうに近づいてきて事の次第を話した。
「イルーナ姉上が・・・・?」
このようなことは前代未聞だった。緊急というのは何やら胸騒ぎがする。ラインハルトはすぐに元帥府に急行した。元帥府の執務室に入ると、ラインハルトの眼が見開かれた。中には人が大勢いたが、アンネローゼもその中にいたのである。傍らにはキルヒアイス、そしてイルーナがいた。
「どういうことですか?姉上、なぜここに?イルーナ姉上、どういうことなのですか?」
「順を追って話すわ。」
イルーナが語りだした内容を聞いたラインハルトの拳は案の定固く握られ、目は烈火のごとき輝きを放った。
「地球教徒か、そいつらが姉上の命を狙ったというのだな!?キルヒアイス、イルーナ姉上。」
ラインハルトは怒涛の如く湧き上がる怒りを両拳をぶつけ合わせることで表現した。
「よくも姉上を・・・・!!許さん・・・奴らを徹底的に叩きのめし、二度とこの宇宙に住めないようにしてやる・・・・!!」
「ラインハルト、あなたの怒りはわかっているわ。でも最後まで聞いてほしいの。」
イルーナが諭した。
「今回の事件でベーネミュンデ侯爵夫人は死んだわ。いわば包囲網の一角が崩れ去ったわけだけれど、それによって厄介な敵が地表に現れたことも事実なのよ。でも今のところ、地球教徒の恨みはあなたに対して、というよりもゴールデンバウム王朝に集中しているわ。ゴールデンバウム王朝が地球教徒たちにやってのけたことは私たちよりもずっと凄惨な事よ。そうじゃない?」
「・・・・・・・・。」
「あなたが望むなら、今ここで兵を糾合し、ノイエ・サンスーシに乗り込み、皇帝を拘束し、ブラウンシュヴァイク公爵とミュッケンベルガー元帥を打倒し、ベルンシュタイン中将を地球教徒たちを殺すというシナリオもあるわ。反対に皇帝陛下に掛け合ってあなたの元帥号返上と引き換えにアンネローゼの身柄を引き取って静かに暮らすというシナリオもあるわよ。」
「いや、それは無謀だ。」
ラインハルトはそう言い、同時に胸に燃えている炎を苦渋の色を浮かべながらも消し止めた。
「わかりました。イルーナ姉上。もはや
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