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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十八話 アンネローゼ様を救い出します。
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び、アレーナらは階段を駆け上がった。そこにも待ち構えていた地球教徒らをたちどころに斬り捨てたアレーナが一気に跳躍して階段上に立った。ほとんど同時にキルヒアイス以下の突入隊も雪崩を打って階段から駆け上がってきた。
「動くな。」
殺風景なコンクリートの叩き部屋に立つベーネミュンデ侯爵夫人とその手下たちがアンネローゼに銃口を突きつけている。ゴッドホルン子爵がアンネローゼの頭に銃を突き付けていた。そばに赤いワインが床に染みを作っているのは、毒酒を飲ませるところだったのだろう。間一髪のところだった。
一同が銃を構えるが、ベーネミュンデ侯爵夫人は動じる気配もない。
「この女の命が惜しくば・・・銃を床に捨てるのじゃ。」
「同じ貴族として反吐が出るわ。まったく。そんなことをしても今更皇帝陛下の寵愛が取り戻せると思っているの?」
「そなたには関係ない!」
ベーネミュンデ侯爵夫人の叱責がとんだ。
「妾は、妾は、この女にどれほど今までしてやられたことか・・・・。」
ベーネミュンデ侯爵夫人は憎々しげにアンネローゼを見る。アンネローゼの顔色は白いが動揺を表しているわけではなかった。
「侯爵夫人、もうおやめください。今なら私が陛下にお頼みし、すべてをとりなしていただけるようにお伝えいたしま――。」
「ええい!!黙れ、女狐!!」
パァン!!とベーネミュンデ侯爵夫人がアンネローゼの頬を張った。よろめくアンネローゼをゴッドホルン子爵が無慈悲に引き据える。思わずキルヒアイスが進み出ようとするのをアレーナが後ろ手で制した。彼女自身も腸が煮えくり返る思いだったし、今すぐにでもこの年増女を殺してやりたいところだったが、まだ聞きたいこともあった。
「誰の差し金なの?正直言うと貴族の深層育ちのお嬢様・・・いいえ、オバサンに、ここまでの手腕ができるとは思わなかったわ。今まで散々陰謀を張り巡らして、ず〜〜っと失敗に終わっていたのにね。」
皮肉満載なアレーナの言葉に、ベーネミュンデ侯爵夫人の眉が吊り上がった。唇が憎々しげにゆがめられる。
「にもかかわらず、今回の思い切った手には私たちも裏をかかれたわ。で、誰の入れ知恵?」
「そなたに応える必要などないわ!このじゃじゃ馬娘が!」
「あ、そう。ならいいわよ。そんなこと言って後悔してもいいの?これが最後通告よ。アンネローゼを離しなさいよ。さもないとあなたたちをまとめてヴァルハラまでご招待差し上げるわ。グランクラスじゃなく、せま〜いエコノミー症候群になりそうなエコノミーな席でね!!」
「そなたら、まだ自分の立場が分かっておらぬようじゃな。この女の命がどうなっても――。」
ベーネミュンデ侯爵夫人の言葉に呼応するように、ゴッドホルン子爵が銃口をアンネローゼの頭に当てる。
「いいのかえ?」
アレーナが舌打ちを禁じ得ない様子で背後の皆
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