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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十八話 アンネローゼ様を救い出します。
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、私、キルヒアイス、姉上、アレーナ姉上、イルーナ姉上だけの問題ではないという事を良く自覚しなくてはならないという事ですね。」
寂しさの色がラインハルトの端正な顔をよぎった。今のこの瞬間、五人が一緒になって過ごせる日々がずっと続くのであれば、ラインハルトは一切の権力を喜んで投げ出すことも考えないではなかった。だが、それではだめなのだと内なる強い声がささやいた。最大多数の最大幸福のため、自己の幸せを勝ち取ったからと言って道から外れ休息することは許されないのだ。
「あなたが道をあきらめて私たちと一緒に過ごすという事も考えないではなかったわ。」
一瞬だけそうあってほしいという願いがイルーナの瞳に宿っていた。
「けれどそれは許されない事。少なくともすべてが終わるまでは・・・・そう、全てが・・・・・・・・。」
この時、ラインハルトとキルヒアイス、そしてアンネローゼはイルーナの瞳に言い知れぬ悲しみのような物が揺蕩っているのを感じ取ったが、それが何であるかはわからなかった。仮にそれを知ることができる人間がいるとすれば、転生者以外では天命を知ることができる人間のみで有ろう。
他方、アレーナとエレインはブラウンシュヴァイク公爵邸に乗り込んでフレーゲル男爵との面会を望んでいた。フレーゲル男爵にとってはランディール侯爵家は存在は知っているが、ほとんど付き合いもなかった。リッテンハイム侯爵側というわけでもなくかといってブラウンシュヴァイク公爵側でもなかった。知っていることは代々変わり者が排出されているということくらいだ。そんなわけだから目の前に軍服を着た美貌の女性が現れるのを見ると、どう対処していいか考えあぐねていると言った風な表情を見せたのも無理からぬことだった。ただ、ベルンシュタイン中将からはランディール侯爵家、エルマーシュ侯爵家がラインハルト陣営に協力する動きを見せている、と話をされ戸惑った記憶があったのを思い出したくらいである。貴族令嬢ごとき何ができるか、とフレーゲル男爵は思っていたが、目の前の女性を見てその考え方を一部修正せざるを得なくなった。帝国軍中将(女性用)の軍服を着ているのだ。
「フロイライン・ランディールにおかれましてはどのような御用件ですかな?ま、ワインでもどうです?」
「ありがとうございます。ですが結構。あまり話をしている時間はないので。」
フレーゲル男爵は眉をひそめた。不快さではなくいぶかしがっている顔つきだった。
「単刀直入に申し上げます。ベーネミュンデ侯爵夫人は死にましたわ。グリューネワルト伯爵夫人誘拐暗殺未遂の件で憲兵隊との銃撃の末に。」
「ほう?」
フレーゲル男爵は表面上は少なくとも何の動揺も見せなかった。これはただのヘルメッツではないわね、とアレーナは少しだけ彼に対する評価を変えた。
「それが小生と何かかかわ
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