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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第六話「アムロ危うし!」
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を殺めるものじゃないんでしょ?」
そう、明沙はまるで母親のようなまなざしでサイに問いかける。
「うぅ……」
逆に言われてしまい、サイは返す言葉を失ってしまった。
「……サイ、とりあえず今日は遅いからさ? 明日になってからまた考えよう? 仇討ち以外の方法もきっと見つかるさ?」
納得のいかない気持ちは僕でも痛いほどわかる。とりあえず、僕も彼にかける言葉はそれしかなかった。
「……」
納得がいかなくも、サイはとりあえず今日はすでに夜更けゆえに休む方を選んだ。

「ほら? 僕のベッド使ってよ?」
僕は、自分のベッドをサイに勧めた。
「え、でも……」
やはり、空巣まがいのことをやった自分が、寝床をもらえることにやや遠慮が感じる。
「いいよ? サイ君……サイさんは私のベッドを使ってよ?」
「サイでいいよ? そうだな……」
すると、サイは素早い身のこなしでアスナのいるベッドへ入った。
「さ、サイ君?」
「じゃあオイラ、明沙姉ちゃんと一緒にねる!」
無邪気な顔を見せて明沙と同じベッドの中へひょっこりと入った。それも、明沙のパジャマの端を掴んで離さない。
「……気に入られたようだな?」
「うぅ〜……アムロと一緒に添い寝できると思ったのに〜」
「僕にとってはセーフ……」
仕方なく、明沙はサイに寄り添って一緒に寝ることにした。
睡眠中、アムロは鼾をかいて他人事のように寝ている。それとは対照的に明沙は知名人とはいえ、他人の男の子と添い寝することになってそれどころではない。
しかしサイは、可愛らしい寝顔を向けながら明沙の懐へ寄り添ってくる。それに対して彼女はやや母性的な感情になった。

翌朝、二人はサイにしばらく部屋から出ないようにと言ってから、学園へ向かった。放課後に一夏達と一緒に協力して彼を学園から外へ送ろうと思ったからだ。
しかし、サイはやはり一度決めたことをやり遂げたいという願望が強く、彼はついに部屋を出て行ってしまった。
「ごめんよ? 二人とも……」

そのころ、二人は通学路の敷地内を歩いていた。寮から学園への道のりは足元の地面に表示されるデジタル標識が示してくれる。別に、看板の標識でも立てればいいだけの話だが……
「中国のファイターが来るなんて本当に予想外だな?」
「そうだね? サイ君、わかってくれたかな……?」
いちよう、明沙からもサイに言っておいたのだが……
「……あ! ちょっとトイレ」
急に用を足したくなった僕は、明沙に先へ行くよう言った。
「もう、行く前にちゃんと済ませないと……」
「うるさいな! 仕方ないだろ?」
「早く来てよね?」
「わかった! わかった!」
僕はとりあえず明沙から離れてトイレを探した。MS学園の生徒らが来たことで、男性用の仮設トイレが少なくも外へ設置されているの
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