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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第六話「アムロ危うし!」
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「わかったよ! 行けばいいんだろ?」
「んもう……真面目に観戦してよね?」
「よし! それじゃあ、今週の日曜日の朝、正門前で集合な?」
一夏は、そういうと、俺たちにチケットを渡した。
「そういえば、今回出るファイターたちは誰だろう?」
「ああ、確か中国代表の……」
チケットを見直そうとする一夏だが、そんな彼の背後から一人の声が叫んできた。
「一夏ー!!」
その叫び声に驚いた一夏は、すぐさま背後へ振り向いた。そこには、彼が知るもう一人の幼馴染の姿が……
「り、鈴か!?」
一夏は、意外な存在が現れたことに目を丸くした。
「一夏! 久しぶりね?」
「あ、ああ……」
しかし、途端に一夏は苦笑いを浮かべてしまった。しかし、それに構わずこの鈴という少女は大声で彼との再会を喜んだ。
「アンタ、今でも変わることないわね?」
「ああ……何時、来たんだ?」
「一夏……」
そのとき、ふと一夏の背後から恐ろしい殺気が走った。箒である。
「この者は誰だ?」
「あ、ああ……小学校の時、お前が転校していった後にこっち来た中国の子だよ?」
「そうよ! 今じゃ、中国の代表候補性になったんだからね?」
 と、堂々と一夏に自慢する凰だが、隣でカミーユとジュドーがまた嫌な顔を向けた。
「そうなんだ、お前がね……?」
あの、御天馬で強烈な性格をしたいじめっ子のアイツが……と、ふと一夏は凰と過ごしたかつての小学生時代を振り返った。今思えば、彼女との思い出は美しいと言うと、正直そうではないことが多かった……

その後、凰はチャイムと共に二組へ戻った。二組ではフォルド先生による講習会が行われる。
「おーい、お前ら? 授業やんぞ〜?」
MS学園の教員らは周に二、三回ほど講習を行いに来る。偶然今回が陽気の塊であるフォルドが今日の講習をするのだ。
「よーし! お前ら? 席につけよ? つかない女子は食べちゃうぞ〜?」
いつものように軽くジョークを叩く彼だが、そんなフォルドの目の前にとある一人の幼児体系の女子生徒が視界に入ってきた。
「こらこら? 君いくつ? 小学校はここじゃないよ?」
「せ、先生……!」
 あわてて、他の生徒が制止しようとさせるが、すでに遅い。フォルドの一言で凰はゴゴゴと怒りだす。
「アンタね! あたしはこう見えて女子高生よッ!?」
「え、そうなの?」
「大体、なんで男の教師がIS学園に居るのよ!?」
「言っとくが、俺はMS学園の教員だぜ? 誤解する前に話すが、この学校にいる男子は、みーんなMS学園の生徒たちだ」
と、フォルド先生は凰へそう説明したのだ。
「え? じゃ、じゃあ……一夏もMS学園の生徒なの!?」
今さらのように凰は目を丸くしだした。
「一夏がIS学園にいることしか頭になかったから、MS学園の生徒になって
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