暁 〜小説投稿サイト〜
【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
26 決戦 その二
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
ね。
 で、ここを落とせばソミュールへの水上部隊の後詰も遮断できるわ」

 ため息をついて一同を見渡す。
 私が言いたい事が分かったらしく、みな私と同じような顔をしていた。

「明日の帝国軍の攻勢正面は、ここアルカションよ」

 帝国軍の戦力は30000。
 初日の攻勢で一割の損害が出たとしても、27000の戦力が残っている。
 なお、これには天宮シャングリラの黒騎士ガレスの10000は除外しているのが頭の痛い所だ。

「戦力は集中させてこそ効力を発揮するわ。
 敵の攻勢正面がここならば、本陣5000は置いといて、15000はここに出してくるでしょうね。
 残り7000はソミュールとラロシェルの警戒に置いておくって所かしら」

「姫様の戦力配置なら、リモージュの兵が転用できるのでは?」

 オルシーナが私に質問するが、私は首を横に振った。

「リモージュにもいやがらせの兵ぐらい用意するでしょう。
 勝負は西よ」

「西?」

 ラロシェルとソミュールが打通できるかが勝負となる。
 ここが連絡すれば、合計の兵力は9000。
 今日の戦いで消耗したとしても8000の部隊運用が可能になる。
 それが、横から帝国軍主力を殴れば戦いは一気にこちらの有利になる。

「問題は、どこから兵力をかき集めるかなのよね……」

 アジャンを警護していたデュランの1000をこっちに呼んでも、ケートーの水上部隊が抜けた穴が開いている。
 デボネア将軍の部隊からの支援が期待できるとは言え、ロシュフォル教会と北の橋の守りで手一杯だろう。

「ご心配いりませぬぞ。
 エリー殿」

 声の方に振り向くと、宮廷魔術師のウォーレンが立っていた。
 デネブに頼んでテレポートでも使ったのかもしれないなんて思っていたら、彼が書状を私に手渡す。

「大将軍の提案でございます」

 書状を読む手がわなわなと震えて、私は叫ばすにはいられなかった。
 それを見る皆の顔がにやけているが知ったことではない。


「ば……ば……馬鹿デスティンっ!!!」


 翌日。
 帝国軍の攻勢は予想どおり私達の居るアルカションに戦力を集中させてきた。

「帝国軍来ました!
 ワイバーン二匹!ワイアーム四匹!!
 ホークマン達も周囲に展開しています!!!」

「地上軍ヘルハウンド八匹!サラマンダー三匹!ディアマッド三匹!確認!!」

「弓兵射撃開始!
 魔法兵法撃開始!!
 ウィッチはチャームをかけて同士討ちを狙いなさい!!」

「敵ドラゴンのブレス直撃!
 城壁が持ちません!!」

 私は大声で叫ぶ。
 それが士気をあげると知っているからだ。

「援軍が来るわ!
 それまでなんとしても持ち
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ