第一部〜メンフィル・エレボニア戦争〜 外伝〜メンフィル・エレボニア戦争開戦〜
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
し、身体を震わせているセレーネを慰めるかのようにリィンはセレーネを優しく抱きしめた。
「セレーネ。エリゼもだけど俺も初めて人を殺した時はセレーネと同じで本当に辛かった……」
「え……軍人であるお兄様もですか……?」
「ああ。だからセレーネが今感じている感情は決して間違っているものじゃない。」
「お兄様…………はい、ありがとうございます。………もう、大丈夫です。」
「フフ………」
(うふふ、釣った魚にもちゃんと餌をあげるどころかアフターケアもするのがご主人様の良い所よね♪)
(ふふふ、同感です。さすがは”慈悲の大女神”をもたらしこんだご主人様ですね。)
(えっと………そこで私が出てくるのはちょっと間違っていると思うのだけど……)
(ア、アハハ………)
リィンの気遣いに感謝したセレーネはリィンから離れ、その様子をエリゼは微笑ましく見守り、リィンの身体の中でエリゼ同様ベルフェゴールと共に微笑ましく見守っていたリザイラの念話を聞いたアイドスは困った表情で指摘し、メサイアは苦笑していた。
「全く……戦場で乳繰り合う等リウイ達ですらした事がなかったぞ?」
するとその時メンフィル軍と共にリィン達の所へと到着したリフィアが呆れた表情でリィン達に指摘した。
「はう……」
「も、申し訳ございません、殿下。エレボニアとの初戦の戦だと言うのに御見苦しい所を見せてしまい、誠に申し訳ございませんでした」
リフィアの指摘に対してセレーネは顔を真っ赤に染め、リィンは疲れた表情で謝罪した。
「フフ、嫉妬深い貴女もさすがに今回ばかりは目を瞑ってあげているようね。」
「べ、別に私は嫉妬深くありません!それに本当に嫉妬深かったら、セレーネ達の事を許していませんよ……」
一方微笑みながら指摘したシグルーンの指摘に対して頬を赤らめて反論したエリゼは疲れた表情で溜息を吐いた。
「………リィン。お前が今回の戦争で手柄をたてたい理由はシグルーンより聞いてお前の気持ちも理解しているが、その事と今回の無茶な突出は別問題だ。今回は一番槍や哨戒部隊の殲滅の手柄もあるから目を瞑っておくが、以後先程のような無茶な行動は慎むように。」
「は、はい!」
そしてシグルーンの夫にしてリフィアの親衛隊の隊長であるゼルギウス・カドール将軍の注意にリィンは姿勢を正して答えた。
「それでは殿下、ご下知をお願いします。」
ゼルギウスはその場で跪いてリフィアに話しかけ、ゼルギウスが跪くとリィン達も続くように跪いて頭を下げた。
「うむ。その前に―――出番じゃ、ディアーネ!」
ゼルギウスの言葉に頷いたリフィアは自分の使い魔―――魔神ディアーネを召喚した。
「ディアーネよ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ