第四十一話 確信された事実その十二
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「簡単に見付けられるわ」
「そうですか」
「これが国家機密なら別だけれど」
こうした話は流石に一介の探偵では暴き出せないというのだ、こうした話はそれこそ国家の力を背景にしたスパイの仕事だ。
「それでもね」
「その探偵さん達ならですか」
「確実にわかるか、お友達がいても」
衝夫、彼にだ。
「わかるわ」
「そうですか」
「そう、だから安心して」
「そしてそのわかったことをですか」
「警察に通報したらね」
「あの先生も終わりですか」
「学校の中で揉み消せても」
その数々の悪事をだ。
「世の中は学校だけじゃないのよ」
「警察ですね」
「警察もあるしネットで公表してもいいし」
副所長はさらに話した。
「マスコミも企業によるわ」
「企業によってはですか」
「そうした先生は左がかってるわね」
「プロ市民とかね」
岡島も言ってきた。彼もいるのだ。
「そうした人とつるんでる場合が多いんだ」
「何度かお話してくれてますね」
「そうした人はマスコミにも多いけれど」
「全部のマスコミがですね」
「そうした人、そうした企業ばかりじゃないんだ」
「そうじゃない人や出版社にですか」
「情報を送ればいいから」
そうすればというのだ。
「その場合はね」
「そうですか」
「そう、やり方は幾らでもあるんだ」
通報によってもというのだ。
「だからね」
「あの先生もですか」
「グルになってる奴がいても」
その輩もというのだ、とはいっても岡島はまだ鍛冶元の存在も彼こそが副所長が察している療養所の周りをうろうろしている輩とは知らない。
「それでもね」
「そうした人は」
「うん、やっつけられるから」
岡島もこう言うのだった。
「安心してね」
「わかりました」
「それじゃあね、まずはね」
「すぐに荷物を整えて」
「療養所に入って」
「身を隠してね」
「わかりました」
優花も頷いた、信頼出来る人達の言葉なので素直にそう出来た、そして実際にすぐに療養所に入った。
部屋は彼女にとっては懐かしい部屋だった、その部屋を見て言った。
「懐かしいです」
「やっぱりそうよね」
「はい」
共に部屋に入った副所長に答えた。
「何か本当に」
「暫くここに住んでいたからね」
「ここでの生活をまた送るんですね」
「そうなるわ」
「そう思います」
優花は実際に懐かしいものを見る目になっている、その目で部屋の中を見つつ副所長に応えている。
「それじゃあ今から」
「ええ、暮らせる様にして」
「またここで暮らしていきます」
「そうしてね、この中にいたら」
療養所の中にとだ、副所長はその優花に話した。
「大丈夫だから」
「衝夫先生からも」
「そうよ」
副所長は確かな顔
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