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リリなのinボクらの太陽サーガ
ヘイトレッドチェイン
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ェイス……今度は何をするつもりなの!?」

固唾を飲んで警戒するジャンゴ達。すると彼らの目の前に浮かぶモニターの映像が変わり、どういう訳かアーセナルギアの外の光景が映し出された。

大量のミサイルを某バルキリー並みの物凄い機動力で撃ち落としていくシュテルとその仲間達。ゴリアテの銃火器から繰り出される砲火。外では星間戦争じみたとんでもない激闘が繰り広げられていた。

「プレシア・テスタロッサ女史はとても良い働きをしてくれた。この小型アルカンシェルに画期的な機能を新たに追加してくれたのだからな」

「なにっ!?」

「相転移砲……この光に触れた対象は分子単位にまで分解される。その威力を……とくと見るがいい!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「はぁ……はぁ……ミサイルは辛うじて撃ち落としましたが、M4カービンのマガジンはこれが最後、カートリッジも残弾ゼロ……。仕方ありません……一度、補給に戻らなくては……」

ここにいる誰よりも敵の攻撃を引き付けながらも生き延びてきたシュテルだが、流石に補給なしでこれ以上戦うのは無理だった。仲間達に一旦補給に戻るのでこの場を任せるように告げた後、エルザに向かおうとした……その時、シュテルは一瞬アーセナルギアの砲台から見えたレンズ……そのオレンジ色の光から凄まじい殺気を感じ、反射的に仲間達の前に出て全魔力を集中、ゴリアテすらも覆う巨大なシールドを展開する。

バシュゥゥゥゥウッッ!!!

「やはり砲撃! しかし……え!?」

シールドにオレンジ色の光線が当たった途端、シュテルは驚愕した。あり得ない速度でシールドがプログラムごと崩壊していき、同時に魔力素そのものが消滅し始めたのだ。

そしてそれは……術者にも及んだ。

「な……こ、これは……分解ですか!?」

ルシフェリオンの先端から徐々に消滅が始まっていき、シュテルの右腕も分子にされて消えていく。

『シュテル艦長!! 今救助に―――』

「来てはなりません!!」

事の次第に気付いた仲間達が急ぎシュテルを救出しようとするが、それをシュテルは止めるように制した。

「この光に触れれば、どのような存在であろうと分子に分解されてしまう! 分子にされれば人間は当然死ぬ……! であるならば、犠牲は既に分解が始まってしまった私一人で十分です!!」

『で、ですが!!』

「至らない艦長ですみません。ですが、私にはあなた達を守る責任があります! あなた達まで死なせる訳にはいかないんです!!」

自分が倒れようと仲間は守る、その確固たる強い覚悟を目の当たりにした仲間達は、シュテルの意志を涙ながらに尊重した。そして右腕、両脚、胴体も消滅していく中、シュテルはまだ残っていた左腕を無意識
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