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リリなのinボクらの太陽サーガ
ヘイトレッドチェイン
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…! 闇の書の転生機能は、銀河意思の支配下にあった。闇の書が主はやての下に転生したのは……お前達の計画の一部だった。そのために主はやての両親を手にかけたのか……!!」

「許せません……! あなた達は……はやてちゃんの両親の仇だったんですね!」

「クソッ……ごめん姉御、アタシじゃあ止められなかった。こいつらにも報復心が植え付けられちまった……!」

「アギト……マキナは報復心の連鎖を止めるために、この真実を黙っておくように言ってたんだね。彼女が心で抑えていた闇が、今になってようやく理解できたよ。でも……」

「うん。これって……マキナちゃんが死んでも止めようとしていた報復心の連鎖が、はやてちゃんの真実を知りたいという想いのせいで続いてしまった訳だよね。これじゃあマキナちゃんの気持ちを理解することはできても、遺志を裏切ったことになっちゃうよ……」

はやて達がスカルフェイスに対する報復心を一気に増大させる中、マキナが防ごうとした事が起きてしまい、アギトは悔し気に懺悔する。そしてマキナの真意に気づいたジャンゴとなのははそれを必死に守っていたアギトに対し、非常に申し訳なく思った。

「お前が……お前がお父さんとお母さんを……!! 許さん……絶対に許さん!! もう報復心に飲まれようがどうでもええ!! お前だけは絶対に倒す!! くたばれぇええええええ!!!」

BANG! BANG!! BANG!!!

報復心に身を任せたはやてはマカロフを全弾発砲する。シグナムら他の八神家も一斉に発砲、スカルフェイスに銃弾を浴びせる。だがそれはナノマシンによる肉体の硬質化で全て弾かれてしまい、傷一つつかない結果に終わった。

マカロフが弾切れになるとクルセイダーを抜いて我武者羅にトリガーを引くはやてだが、まだ封印は解かれておらず、魔力弾の一つも撃てなかった。そんな彼女の姿を見てスカルフェイスはテンガロンハットを右手に取り、見下すように笑いだす。

「クックックッ……禁断の果実を手にしたEVAは知識を得た代わりに楽園を追放された。お前の無様な姿はそれに相応しい……真実を求めた結果、お前は永久に安息を得られなくなったのだ」

「黙れッ!! 黙れ黙れ黙れッ!!! 黙れぇええええ!!!!」

「報復心に身を任せ、憎い存在を滅ぼす。それこそが人間らしい本性、この世界を……銀河を構築する根本的な欲求。全ては報復によって繋がっているのだ!」

スカルフェイスが天を仰ぐように手を広げた次の瞬間、真のサヘラントロプスから轟音が発生……動き出した。徐々に空中へ浮かび上がる機体、アリシアのいるコアから突然オレンジ色の光線が動力炉に向けて発射、天井へと向かっていく。

「今のはエナジー!? アリシアからエナジーを奪い取ったのか!?」

「スカルフ
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