ヘイトレッドチェイン
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「ぬおぉおおっ!?」
「オラァァアアアア!! ビーティー様の参上だァアアアア!!!」
雄叫びと共にぶちかました一撃でスカルフェイスの身体はぶっ飛び、真のサヘラントロプスの胸部装甲の下に激突、落下した。硬質化していたとはいえ、サイボーグが相手では衝撃を完全に防ぐことは出来なかったのだ。
「ぐ……お前は……! あの爆発で次元空間に放り出されたはず……!」
「そうさ。だからニブルヘイムまでわざわざ泳いできたんだよ、平泳ぎでな! そんでこの戦艦が飛び立つ直前に、ちょいと兵器格納部に忍び込んでやったのさ!」
次元空間はプールみたく泳げる場所じゃないと思うんだが……、とアインスは心の中でツッコんだ。しかしビーティーの発言で、フェイト達はアーセナルギアのシールド発生器の一つを破損させたのが彼女であると確信したものの、プレシアを手にかけた件もあって複雑な気分にはなった。一方でジャンゴとなのは、アギトは非常に心強い仲間が戻ってきたと喜んでいた。
「ビーティー!」
「よぉ、ペシェ。そんなに嬉しそうな声、出すなよ」
「いや普通は出すって。とにかくビーティー、おかえり」
「あいよ、ただいまっつっとこうか、ジャンゴ」
「ほんと……何があろうとお前は変わんねぇなぁ……」
「はっはっはっはっはっ! 面白い冗談だ、アギト。この俺がそう簡単に変わってたまるかよ!」
こんな時でもいつもの調子を見せるビーティーの影響を受け、ジャンゴ達は強張っていた肩の力が抜けたことに気づいた。マキナの死亡だけでなく、はやての両親の殺害、シュテルの消滅と立て続けにショックを受けたせいで、いつの間にかジャンゴ達から心の余裕が失われていたのだ。だが、やはり現実は付きまとうものだった。
「そういやマキナの姿が見えないが、この大舞台にあいつがいないってのはどういうことだ?」
「ビーティー、あの……マキナは……」
「ンン〜、今ので大体わかったぜ。あいつの事だから、どうせここじゃない別ン所にいるんだろ? 最近は何かと前に出てたが、本来は後ろから狙撃とか回復魔法とかで援護するってのがあいつのスタイルなんだしよ。つぅかそれを言い始めたら、狙撃手や治癒術師が敵に突っ込んだらダメだろってぇ話にもなるんだがな! ブワァッハッハッハッハッ!!」
「あ〜色々言いたいことはあるんだけど、一応今はそういうことにしとくよ」
「んじゃあ、ま……お先に行くぜ!!」
その言葉を皮切りに、ビーティーの足元から爆音が発生……スカルフェイスに殴りかかっていった。スカルフェイスも流石にその拳を受け止めようとせず、回避行動を取って腰のレバーアクションライフルをすぐさま構える。
「させない!」
ビーティーに照準を合わせる直前に、それを阻止
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