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リリなのinボクらの太陽サーガ
ヘイトレッドチェイン
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的に動かし、M4カービンのトリガーを引く。全弾撃ち尽くしてすぐに左腕も消滅……アサルトライフルも雪原の大地に消えていった。ぼぉーっと遠くなっていく意識で、シュテルは上空から飛来するRAYが閉じゆく視界に入る。

「シュテル!!」

「(あぁ、ようやくご到着ですか、ユーリ。とんだ重役出勤ですね……後は任せましたよ……。すみません、王……教主……私は、ここまでのようです……)」

その思考を最後に、シュテルの肉体は完全に分子に分解……消滅してしまった。アサルトライフルの弾でひび割れたレンズに映るのは、まるでユーリの慟哭を代わりに示すかのように雄叫びを上げるRAYと、仲間を失って嘆き悲しみ、怒りを露わにするアウターヘブン社の者達だった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「そ、そんな……シュテルーーー!!!!」

「バ、バカな……か……簡単すぎる……あっけなさすぎる……」

「嘘だろ……あのシュテルが、き、消え……」

なのは、ジャンゴ、アギトは目の前の残酷な光景に動揺を隠せなかった。アウターヘブン社でもトップクラスの実力を持つ理のマテリアル、星光の殲滅者シュテルが分子に分解され、この世から消滅してしまった事はそう簡単に信じられなかった。

「あの場にいる者全てを分子にするつもりだったが、まさか一人だけとはな。増幅レンズも最後の悪あがきで割れたようだが……まあいい、換装すれば済む話だ」

「ッ……! もうやめろ!!!」

これ以上スカルフェイスをのさばらせておけば犠牲が増えると判断したジャンゴは一気に接近、光り輝く剣を振り下ろす。当然、硬質化で防がれるが、それでもジャンゴは隙を与えないように斬り続けた。

「行くよ、レックス……私に力を! シュートバスター!!」

なのははジャンゴの攻撃の間隙を狙い、マキナの狙撃銃から砲撃を発射、着弾後に爆発が発生する。それに乗じてジャンゴは一旦下がり、様子を伺うが……スカルフェイスにダメージは無かった。

「こそばゆい。まるで蚊にでも刺された気分だ」

「やはり先にナノマシンをどうにかしないと、ダメージが通らない……!」

「マキナちゃんが作ってくれたゼータソルに賭けるしかないね」

「でもあれじゃあ注射器の針が刺さりそうにないぞ。それこそ、どこか一か所にナノマシンのエネルギーを集中させて、その間に別の硬質化していない場所に注射するなんて方法を取らねぇと……」

『オーケィ、話は聞かせてもらったぜ!』

突如聞こえてきた親しみのある声にジャンゴ達は目を見開き、スカルフェイスは警戒を露わにする。直後、スカルフェイスの足元の床がいきなり隆起し、破裂……中から飛び出てきたサイボーグのアッパーがスカルフェイスの顎にクリーンヒットする。

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