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夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
レベル7後編 その眼に映るもの全て
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ぁ!《黄金色(こがねいろ)竹光(たけみつ)》発動。《妖刀竹光》があるから2枚ドロー。そして2枚の《王立魔法図書館》に魔力カウンターを1つずつ乗せる。《黄金色の竹光》をもう1枚。これで2枚ドロー。2体目の《王立魔法図書館》の第2効果で更に1枚ドロー」
 《チキンレース》、《トレード・イン》、《成金(なりきん)ゴブリン》。樢はそこからずっと、悩むことも迷うこともなくカードをドローしていった。
「《成金ゴブリン》だ。1枚ドロー」
 そして、
「デッキがもう無くなったな」
「ですね」
 樢のデッキは全て引き切られ、手札、墓地、フィールドに還元されていた。
「要はあいつが欲しいカードが全部揃ってるってことだ。仕掛けてくるぞ」
「そしてそれに、毛糸さんがどう対応するかですね。手札誘発の回数も限られて……」
「おい、そこの観客共」
 ふと、樢が夢値達の方を見やった。
「はぁい、どうしました?」
「まさか、これがまともな決闘になると思ってんのか?」
 樢は嘲るように口元を緩めた。
「まともじゃない決闘ってなんですか?」
 夢値は首を傾げた。
「あぁ、遊戯王で坊主めくりでもしたらまともじゃないですね」
「どうもお前らはこいつがスカした顔してるのが気になってるみたいだな」
 樢は夢値の話を解せず毛糸を指差した。
「それは気になりますね」
「こいつはなぁ、別に好きで無表情やってんじゃねぇんだ」
 毛糸の親か教師のように、樢は話を続ける。
「変える表情が無いからずーっとおんなじ顔なのさ」
「変える表情が、無い?」
「…………」
 ダードと夢値は怪訝な表情をした。
「決闘を始めた瞬間、もうあいつに選択肢は無い。先攻を取られ、俺の全ての行動をボーっと黙って眺め、そして負けるしか無いんだよ。要はなぁ……」
 樢はニヤリと笑うと再び毛糸の方を向いた。
「手袋投げて向かい合って流儀だなんだってやる決闘(けっとう)じゃねぇ、これは俺の一方的な虐殺なんだよ!儀式魔法、《リチュアの儀水鏡(ぎすいきょう)》!」
「儀式魔法!?」
 ダードの叫びを背景に、効果の処理が進んでいく。
「儀式召喚するのは《イビリチュア・マインドオーガス》。儀式のリリースは手札のもう1枚の《マインドオーガス》だ」
 毛糸はこれにも反応しない。
「《マインドオーガス》の効果発動。俺の墓地の《死者蘇生》、《黄金色の竹光》3枚、《成金ゴブリン》をデッキに戻す。そして墓地の《儀水鏡》の第2効果。墓地の《マインドオーガス》を手札に戻し自身をデッキに戻す。手札の《アルカナフォースXXI(トゥエンティーワン)THE() WORLD(ワールド)》をコストに《トレード・イン》。2枚ドローだ」
「今のあいつのデッキは、《マインドオーガス》と《儀水鏡》によって仕組まれ
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