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Blue Rose
第四十一話 確信された事実その四

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「流石にそうした教師もね」
「終わりですね」
「無敵の存在はないのよ」
 世の中にはだ、無法の限りを尽くす教師やジャーナリスト、市民活動家といった存在にも弱点があるのだ。
「決してね」
「法律からは逃れられないですね」
「だからね」
 それ故にというのだ。
「そうした輩にはよ」
「法律ですか」
「それで潰すのよ」
「警察の力ですね」
「そう、そんな奴なら」
 優花が聞いた限りではだ、二人共優花が嘘を言うことはないことを知っているのでそれで彼女の言葉を信じているのだ。
「絶対によ」
「警察に通報出来ますね」
「出来るわ」
 確実に、というのだ。
「話に聞くことが真実ならね」
「というか絶対に事実ですね」
 岡島は優花を見てから副所長に応えた。
「蓮見さん嘘言わないし」
「それに聞く話がどれも生々しいでしょ」
「嘘にしては」
「作り話は何処か空虚なものよ」
 つまり現実味がないというのだ。
「どうしてもね」
「事実じゃないからですね」
「例えどれだけリアルでもね」 
 それでもというのだ。
「何処かに空虚なものがあるのよ」
「そうですね」
「そう、だからね」
 それ故にというのだ。
「あまりにも生々しい話題はね」
「現実ならではですね」
「現実だからよ」
「生々しいですね」
「そしてこの先生の話はね」
「生々しいにも程がありますね」
「絶対に事実ね」
 そして、だった。事実ならばだ。
「警察に通報出来る話よ」
「そこまでいってますね」
「チェックが利かない権力は腐敗するわ」
 これもまた現実だ、止めるものがなければ自浄能力がない場合何処までも腐敗する。特に権力の座にあればだ。
「こうした話は何処でもあるわね」
「あちこちの組織でそうですね」
「それも徹底的にね」
「だからこんな暴力教師も蔓延るんですね」
「そうよ」
 その通りだとだ、副所長は岡島に答えた。
「だからよ」
「そういうことですね」
「この教師、どっちにしろ放ってはいけないわね」
「放っておいたら悪いこと続けますね」
「通報して二度と悪事を働けない」
「そこまでする必要がありますね」
「ええ、さもないと蓮見さんも危ないし」
 副所長も優花を見て言った。
「多くの生徒さんが迷惑するわ」
「だからですね」
「すぐに調べてもらって」
 衝夫のこともというのだ。
「そしてね」
「証拠を掴んで」
「警察に任せるわ」
「腕利きの探偵さんですか」
 岡島は副所長が依頼した、既にそうした探偵について彼女自身に尋ねた。
「そうなんですか」
「シャーロック=ホームズといったら言い過ぎだけれど」
「それでもですか」
「信頼出来る探偵さんよ」 
 そうだというのだ。
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