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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
ヨーソローを抱きしめて 【凛キチ】
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で告白したつもりになって…

「好き」も「愛してる」も言えなくて…


私…器用貧乏だ。いや、そんなレベルじゃない。

私は…ただの大バカだ。バカ曜だ。



♪ ♪ ♪ ♪ ♪



……早いものだね。

君が眠ってからもう2年も経った。私、スクールアイドルになったんだ。最初は色々あったけど、あのラブライブ!本選に出られるほどになったんだ!いつか君にも見せたいな。

この前お見舞いに行ったときも、まだ眠ったままだったね。でも私は信じてる。君は絶対に目を覚ますって。

私はこれからも輝き続ける、どんな事があってもくじけない。
だから見守っていてほしい。私を忘れないでほしい。


私も、絶対忘れないから。

世界で一番大好きなあなたを…忘れない。

君が向けてくれた笑顔を…忘れない。

私にだけ見せてくれた涙を…忘れない。

「あなたの悲しみ」を…忘れない。

私は生きる。君の遺した全てを抱きしめて。生きて生きて生きぬいて、そしていつか君に心からの「大好き」を言えるように。


「曜ちゃーん!練習始まるよー!」

千歌ちゃんが呼んでる。私はワンサイズ大きい帽子をかぶり、みんなの元へと走り出した。


「みんな、今日も頑張ろうね!ヨーソロー!!」


???私は生きる。


『Your sorrow』を抱きしめて。



♪ ♪ ♪ ♪ ♪


「つ……疲れ…た」

「夏はこんなもんだよ」

数日ぶりの練習を終え、いつものようにバスで帰る。バス内には私と、満身創痍の善子ちゃんの2人だけ。

〜♪

不意に私の携帯が鳴る。

「…え?」


思わず二度見した。



画面には彼の携帯番号が表示されていたのだ。迷わす通話ボタンを押す。



「も、もしもし!…………!!!」




「曜……ちゃん。久しぶり」


消え入りそうな小さな声。でも、とっても頼もしくて大好き声が、2年ぶりに私の耳に届いた。

ほんの少しだけ彼と話をした。

ほんの数十秒の会話だった。でもその数十秒は、私にとって何よりも価値のあるものだった。

感情がごちゃ混ぜになるような懐かしい感覚が襲ってくる。

押さえつけていた何かが決壊してしまう気がした。

………えっと、バレない…ように泣く…ときは…しゃわーを……ぜん……か…い………に……

「うぅ…」

もう…限界だった。


「う…うぅ……!!うあぁぁぁあん……!!!」


隣に善子ちゃんがいることも忘れ、情けないけど大声で泣きだしてしまった。


「よ、曜!大丈夫!?」

「うぅ〜…!!だいじょうぶじゃないよぉ…うれしいよぉ
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