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KANON 終わらない悪夢
44珍走団
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た「夜に女をハイエースしてレ*プし、山中に捨てていたクズ」を百人ほど始末して、ずっと病院から出られない体にした新人として紹介した舞。
「そいつは凄え、「百人殺しの女」っていやあ、誰でも知ってますぜ」
 栞以外にも、香里、佐祐理、沢渡真琴、美汐も関わった事件だが、凄惨な現場を見れば、舞本人か、同等の化け物がやったとしか考えられない事件で、警察も遅々として捜査を進めず、監視カメラから簡単に犯人も特定できたのに見逃し、不良同士の自浄作用で被害者が減るならと歓迎して、特に妖狐が関連した災厄なら、手出しができないので全力で見逃していた。
『栞、昨日も200人ほど追加したんでしょ?』
「はい、お姉さま」
 闇社会で一斉に通達された「オカッパ頭の化け物」が目の前にいて驚かされる一同。
 舞と同じアンタッチャブルな存在で、手出しすれば全滅させられる妖狐の関係者なので、不良どもも武力で解決するのは諦めた。
「お前らー! 聞いたかー? こちらのお嬢さんは「百人殺しの女」で、昨日の夜「893と兵隊200人纏めてぶっ倒した女」だ! 絶対に手を出すんじゃない! いいかー?」
 拡声器を使って、後ろの不良どもに通達する副長。それを聞いた学校側も、川澄舞に続く大型新人の登場に驚き、そんな生徒を後三年預かる事態に恐怖した。
 そして舞が副長から拡声器を取り上げ、同じように大音量で発言した。
『私は昨日、祐一と結ばれた。10年前に出会って約束した「運命の少年」とだっ、だから裏番だとか、そんなのからは引退するっ、後はここにいる栞に任せる』
 下らない裏番業務から逃れ、都合良く隣りにいた妹分に任せた舞の左腕の人格。しかしその発言が「実の弟と近親相姦しチャった、テヘッ」と言ったのと同然とは気付いていなかった。
「「「「「弟と、結ばれた?」」」」」
「「「「「姐さんが引退するって本当だったんだ……」」」」」
「「「「「終わりだっ、俺らの青春は終わった!」」」」」
 アウトローなのに、近親相姦には嫌悪感を示す一団、生きる伝説舞姐さんが引退と聞いて血の気が引く一団、舞を崇拝する男たちが膝を着いて絶望の声を上げた。
『し、知らなかったんだからね、最初結ばれた時は、血が繋がった弟だって知らなかったんだから(///)カアッ』
 ちょっと恥じらってツンデレになった舞だが、実の弟と近親相姦問題は学校側にも筒抜けになった。
 そこでプレデターさんは、術を行使して拡声器で叫ぶと、集団催眠で今の大問題を取り消すこともできたが、「敵が一人減った」とほくそ笑み、ゆうくんの命令でも無い限り、手出ししようとは思わなかった。
「クソ野郎っ、やっぱりあいつが姐さんを……」
「ぶっ殺してやる!」
 再び男たちの怒りが、ヤリチンのジゴロ野郎に向かったが、今度は佐祐理が拡声器を持って歌を歌い始め
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