44珍走団
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敵の襲撃に備えた事務所にも、夜中に見えない化け物が現れて、血まみれゲロまみれで命と体を食われて全滅。組長以下全員が老人並みに衰えて病院送り、同じく警察に詫び状と解散届を提出して解散。
さらに上位組織が「この渡世、舐められたら終わりなんじゃ」と機関銃から手榴弾まで持ち出したがやはり全滅。
以下ループして北海道の治安が大幅に改善され、暴力団、半グレ、不良どもが、舞ただ一人に屈服し、倉田家、天野家、月宮家が介入して何とか手打ち。
警察も暴走族や暴力団同士の抗争として処理、舞には感謝状もなかったが、最初の過剰防衛以降は証拠もなかったので、お咎めも無かった。
「まさか、あんな化物を……」
目の前のヒョロイ男は、どうやったのかその化け物を捕まえ、これもどうやったのか姐さんに返したらしい。サイや象より強く、ライオンとか虎より獰猛で素早く、893の事務所を襲って組員を食い散らし、手榴弾など当たるはずもなく、9ミリ弾30連発の機関銃フルオート射撃もかわして、何発か当たっても死なない化け物を捕まえた男。
もう姐さんに相応しい男として認めざるを得なくなり、後ろを向いて拡声器で叫んだ。
「テメエらっ、この男はっ、姐さんの実の弟で、あの化け物を全部捕まえて、姐さんに返したそうだっ、テメエらにそんな芸当ができるかっ?」
「「「「「「「おお〜〜〜っ」」」」」」」
憧れの舞姐さんの弟と知り、祐一への憎悪が引いていく。
「チッ」
戦いの気配が引いてしまい、投げどころを失った栞は舌打ちをしながら、天井が切られて無くなっているボロい廃車に向かって暗黒歯車を投げて真っ二つにして、炎上する前に異世界に消した。
栞としては、祐一を殴って蹴ろうとした女だけでも真っ二つにして、異世界に証拠隠滅しておきたかったが、自分がネックハンギングツリーやベアハッグなどで祐一を処刑したのは忘れているらしい。
「今の何だよっ?」
「俺の車……」
不良たちも、舞の隣にいる黒髪のオカッパ頭で、ダサくて気合の入っていなさそうな女がレディースの総長を倒したので、さぞ名前のある根性が入った女だろうと思ったが、どうやって車を切ったのか、真っ二つにされた車が何故消えたかまでは理解できなかった。
さらに誰も栞の名前を知らず、殴り合ったことも、ガンのくれあいもした事がないので相手の階級が分からず困惑したが、舞姐さんの隣を許される程の女なので、相当な遣り手だと納得した。
「姐さん、隣にいらっしゃる方は、どなたでしょうか?」
レディース総長を倒し、ガン付けにもビクともせず、逆にイモを引かせた化け物の正体を知ろうとして、つい栞の素性を聞いてしまう副長。
『栞。夜に女の子を攫おうとした奴らを、病院送りにした子、だと思う』
魔物関連の話は詳しく説明できないので、最近デビューし
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