-荒くれザンク編- 8
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ルシアを森の奥地まで吹き飛ばした後
般若の面の紅き鎧の騎士は包丁と槍を仕舞い込み、体制を整え
「任務終了だ。戻るぞ」
「ちっ。興ざめだぜっ」
残念そうな顔でザンクは言うと アルミサイルを消し般若の面の紅き鎧の騎士の元へと歩いていく。
そしてルシアが吹き飛ばされた方角を指さし
「おいっテメェ、次会う時にまではもう少し殺しがいがあるくれーになっとけギャハハハッ!」
と言い残し、般若の面の紅き鎧の騎士と共にこことは違うどこか遠い場所へ瞬間移動し消え去った。
***
「う……うぅっルシア…生きてる?」
森の奥地に飛ばされたルシアを探し出したランファが血で真っ赤に染まったおなかをさすりながら苦い顔で言った。
「…うん。なんとか…ね。君は?」
良かったことに腐敗した木々がいい感じにクッションになってくれた為、あまり大きな傷はおわなくて済んだ。
折れた木の枝をどけ髪の毛についた枯葉を取りながら立ち上がる。
「傷口開いちゃった。てへっ」
片手を頭の上に持ってって猫のポーズをとり、舌をペロッと出したランファを見てルシアは冷静に…
「それ、かわいくないよ」
「むぅー」
ツッコミ ランファはまたフグのように膨らませた。そのやり取りに自然と二人から笑みがこぼれだす。
「はっ!シレーナは!?それに他のみんなさんは!?」
気持ちが安らいだところで、シレーナ達の事を思い出す。
「私は…ここ」
折れた木々からひょっこりと金髪ポニーテールで右目が赤、左目が金色のオッドアイの瞳を持った白いワンピースの美しい少女が顔を出す。
「シレーナ!よかった無事だったんだねっ!」
「…うん」
シレーナのもとに駆け寄り手を握りしめ無事を確認する。
ランファは二人のやり取りをやや不満そうな目つきで見ながら
「でもさっきあの変な奴になにかされてなかった?」
聞いて見るがシレーナは首を傾げ
「…うん。でも…なんとも……ない?」
「ん〜?」
なにか大きな疑問が残る。二人とも首をかしげているとルシアが
「とにもかくにもシレーナが無事でよかったよ」
「…助けに来てくれてありがとう。ルシア」
少しぎこちのない笑顔でシレーナはルシアに礼を言う。
他に囚われていた娘達もどんどんやってきてルシアを囲むようにして
「ありがとうございます」
「なんと御礼を言っていいやら……」
と次々に俺を言ってきて一度にこんなに沢山の女の人に囲まれた事は初めてなので耳まで真っ赤にし
「いっいえそんな……」
あたふたとしながら答える。それが何故がウケたのか娘達は「きゃーと可愛い」といい始めどんどんルシアを囲
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ