-荒くれザンク編- 7
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に「おねえちゃん」とかすれた少女の声で言ったのだ。
…そう巨大アルミサイルの真の姿は連れ去られた町娘の一人だったのだ。
彼女は男の快楽のためにもて遊ばれた哀れな姉妹の妹の無残な姿だったのだ。
「……まさかっこの子たちはっ!?」
アルミサイルの秘密を知ったルシアは、強く鋭く男を睨みつける。
ルシアの視線に気づいた男は悪びれるもなくニタァと笑い
「ギャハハハッどうだぁ?オレ様が本物のフュムノス達を使って作りだした人形兵はよぉぉ?ギャハハハッ!!」
「お前……よくも……」
抑えきれない怒りが奥底からグツグツと煮えくり返る。まるで火山の奥底に眠るマグマが煮えたぎっているかのように…。
「なんだぁ?元フュムノスって知ったらもうお終いかぁ?ギャハハハッ、やっぱ所詮はテメェの覚悟もそんなもんかぁ!」
悔しいが確かに男の言った通りルシアは元フュムノスの娘達だと知ってしまった為、もう自分はアルミサイル達とは戦えない、戦っちゃあいけないんだとと思った。
「なにボケッとしてんのっ!この人達はもう人でもなんでもないただのバケモノなんだよっ!さっさと呪縛から…きゃっ」
色々な思いにさいだまれ戦うのをやめてしまった、ルシアの代わりにたった一人でアルミサイル達と戦っているランファだったが、やはりたった一人で数百体を相手にするのは難しい。
「ザンク」
「あっ……あいつはっ!!」
アルミサイル達を次々と召喚しご機嫌に高笑いしながら、高みの見物していた男の背後にあのヨナをさらって行った憎き誘拐犯。般若の面の紅き鎧の騎士が現れたのだ。
色々な思いに悩み視野が曇っていたルシアの目にも奴の姿だけは、くっきり映った。
「あぁ?」
「コアを埋め込め。もうここに用はない」
「オレ様に命令するな。チッ」
舌打ちすると男はシレーナに近づいて行く。
「……ッ!?」
「ヨナを返せーー!!」
男が般若の面の紅き鎧の騎士から離れた瞬間、剣を構えて一気に駆け寄って飛びかかり、上から切り付ける。
ルシアの攻撃に気づいた般若の面の紅き鎧の騎士は右手に持った包丁で剣を受け止め軽く受け流し左手で持っていた槍で攻撃する。
「…な、なにっ?……いっいや…助けて……ルシア…」
シレーナの身になにか危険が及ぶ。…が肝心のルシアは残酷で非人道的な男への怒りとヨナを連れ去りこんな事に加担してる般若の面の紅き鎧の騎士への怒りで周りが見えていない。
「うおぉぉぉ…!!」
カキンッカキンッ と剣の包丁の刃先が当たる音が何度も何度も鳴り響く。
「ふんっ」
「うわぁぁぁぁっ!!」
「ルシアーーーー!!」
般若の面の紅き鎧の騎士の包丁から放たれた重たい波動弾にもろに当たってしまった。森のかなりかなり遠くま
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