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Blue Rose
第四十話 ならず者共の暗躍その十四

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「注意してね」
「私もよね」
「そう、絶対にね」
 こう注意するのだった。
「さもないとね」
「私も被害に遭うのね」
「あいつ生徒を生徒を思ってないから」
「そうした人なのは本当なのね」
「そうよ、奴隷とか駒とかね」
 生徒ではなく、というのだ。
「そうした風にしか思ってないから」
「だからセクハラもするの」
「そうなの」
 まさにというのだ。
「自分が担任のクラスも顧問の部活もね」
「生徒は奴隷か駒なの」
「だから成績の悪い生徒は徹底的に馬鹿にするし」
 成績のいい生徒は自分の得点になるからだ、いい大学に行けばその生徒を育てたとみなされるからである。
「部活でも動きが悪い生徒には暴力振るうの」
「そうした人だからなのね」
「練習試合で動きが悪いって生徒に普通に何発も蹴ったりするのよ」
「それだけで?」
「そう、それだけでね」
 まさにというのだ。
「そういうことするから」
「だからなのね」
「注意しないといけないの」
「そうなのね」
「そう、何かあいつ」
 話すクラスメイトは衝夫を汚物を見る目で見つつ優花に話した。
「優ちゃん見てない?」
「そういえば」
 優花もここで衝夫の視線に気付いた、クラスメイトに言われて。
「あの人私見てるわね」
「目を付けられたのならね」
「それなら?」
「色々ツテ頼ってね」
「そうしてなのね」
「学校は頼りにならないから」
 何しろ学校でのことだからだ、学校は生徒よりも教師を守る傾向がある。三年で卒業する生徒よりもそれ以上に勤務している教師の方をだ。
「だからね」
「警察とか」
「警察も大事だけれど」
「他のツテもなの」
「ええ、頼ってね」
「そしてなのね」
「あいつから逃れてね」
 こう優花に忠告した、そして優花も頷いた。そうしてこれからのことを考えるのだった。


第四十話   完


                            2016・10・1
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