第四十話 ならず者共の暗躍その十二
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「やっぱり引っ掛かるか」
「はい、ですから」
「名簿まで渡すな」
「お願いします」
「役所にも情報源とかがあるとな」
そうしたならばというのだ。
「やっぱりいいな」
「そうですよね、戸籍謄本とかもありますし」
「個人情報が手に入るからな」
その本人すら知らないものがだ。
「そこから脅すことも出来る」
「出生の秘密なんてな」
それこそだ。
「本人だって知らなかったりする」
「やばい話もありますしね」
「だから脅しに使えるんだ」
『やばい話』だからこそだ。
「公表するぞとか言ってな」
「それ有効な手ですからね」
「ああ、他にも色々と個人情報がわかる」
過去の職歴等もだ。
「探偵も使えるがな」
「探偵よりもですね」
「そうしたツテを使うとな」
「色々な情報が簡単に手に入りますね」
「政治家とかの出自なんてな」
それこそというのだ。
「女性問題よりも致命的になったりするだろ」
「金や女は手を出さない奴もいますがね」
「出自はどうしようもないからな」
「だからですね」
「そこを衝くんだよ」
「そういうことですね」
「だから役所にツテを持ってるんだよ、俺は」
鍛冶元はカクテルをまたあおってそのうえで話し0たt。
「使えるからな」
「そういうことですね」
「その同期も役得だしな」
「女の子襲ってですね」
「そうして写真撮ってだからな」
「そして情報手に入れられるんですね」
「そうさ、それにな」
しかもというのだ。
「そこから女の子脅し続けてるらしいぜ」
「ああ、それで無理にですか」
「愛人にしてるんだよ」
「いいことですね」
「そうだろ、本当にな」
「羨ましいですね」
「そういう御前さんも生徒に次々と手を出してるだろ」
また笑ってだ、鍛冶元は衝夫に話した。
「そうだろ」
「まあそうですがね」
「若い女の先生とかにもか?」
「前の学校で新任をやったことはありますね」
下卑た笑みでだ、衝夫はこのことも話した。
「いや、生徒もいいですが」
「女の先生もいいか」
「はい、体育館の倉庫に連れ込んでやりましたよ」
「御前さんも楽しんでるな」
「まあそうなりますね」
「そうだな、それでな」
鍛冶元はここで話を戻した。
「御前さんが欲しい情報はまた今度渡すな」
「はっきりしてからですね」
「ああ、その時のことを楽しみにしてろよ」
「わかりました」
「そして俺もな」
「ええ、鍛冶元さんにも回しますから」
優花をというのだ。
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