2話nonamememory
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「結局私は1人なんだ…」 海奈は晴れた昼下がり公園のベンチに座りそう呟い た、すると
『もしかして海奈なの…?』 声がする方を見ると1人の少女が立っていた 。
彼女は竜咲朱音(たつさきしゅね) 彼女の通っていた学校の同級生だ、この日は学校も休みで朱音は休日に買い物をし ている時にたまたま海奈を見かけて声をかけてくれたのだ。
『そっか…お父さんが…それは気の毒だったね…』
「うん…だから私ね、歌辞めたんだ…」
『歌を辞めたの…?どうして?海奈あんなに歌手に なるって頑張ってようやく夢を叶えたのにどうして…』 海奈は歌手になる事を夢見て何百とあろう事務所の オーディションに積極的に応募し落ち続けようやく 今の事務所、[skymelody]に入る事が出来たのだ。
「これでいいんだよ…私はもう歌えな」
パチン!
夕暮れの空に平手打ちがこだました
『なんで…そんな簡単にあきらめちゃうの…?私の 知る海奈はもっと強くて元気のある自慢の友達だったのに!!アンタなんか知らない!』
そう告げると彼女はそのまま駆け出し街の中に消えた。
「お父さん…私…どうしたらいいのかな…」
夕暮れの空を見上げボソッと呟くとベンチから立ち 上がりその場を後にした。
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