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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
9部分:第七話 思いを胸に
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悠里side

「あのバカ……多人数は相手にするなって言ってるだろうに……」


その様子の一部始終を俺は見ていた。さっきの女子共には、担任に全部話してこいと脅しておいた。言わなかったら、モモの制裁と警察に言うという特典付きで。京の気配を辿ると、先に大和が京を庇っていた。


「……まぁ、よくやった方か」


大和の性格はいつか直さないといけなかったし、今回はいい機会だった。行動したし、きちんと京も守った。


「たまには、自分らしくないことをやるのも悪くないよな」


そう言って、俺は大和の後ろから棒で殴ろうとしてる奴を蹴り飛ばした。蹴ったやつは地面をバウンドして呻く。


「悠里…」

「兄さん…!?」

「てめぇ、天城!また邪魔すんのか!?」

「当たり前だろ?つか、近づくなって警告したよな?」

「やっぱりコイツも椎名菌に???うご!?」


なんか言いそうだった奴の口に掌底を食らわせて、そいつは吹っ飛ぶ。やべ、よだれ付いたな。


「椎名菌って何さ?つか、前から言ってんだろ?京は友達だ。だから助ける。それ以外に理由なんか必要ねぇだろうが!」


そう言って俺は他の奴らを殴り飛ばす。俺は喧嘩が出来ないと相手は思っていたが、俺を連中をボコボコに叩きのめし、逃げていった。


「ハ、雑魚のくせに」

「直江君……」


京は大和に近付くと、大和は京を抱き締めた。


「お?」

「今まで……ごめんね。これからはもう大丈夫だ…俺がいる」

「……!」

「もう、イジメも見て見ぬふりもしない」


何はともあれ、大和はニヒルを脱したようだし、京も助けるみたいだからとりあえず解決か。


「あ、兄さん!」

「……もう、呼ぶなって言ってんだろ?」


少しばかり威圧感を出して言ってみる。しかし、大和は動じることなく対峙する。


「この前は、本当にごめん!俺、自分に勝手に満足して、兄さんや京のこと考えもしないで、自分で動こうともしなかった!」

「…………」

「けど、今回ので俺がどれだけ甘いかわかった。ニヒル気取るのも辞めて、兄さんを目標にして行きたい。だから、もう一度、舎弟にしてください!」


大和は土下座で頭を下げた。……おいおい、京が慌ててるだろ。


「……勝手にしろ」


此処で素直に言えないのは、別に照れてるからじゃない。てか、YESって言わないと完全に俺が悪役になるじゃないか。
この一件で、京は正式に風間ファミリーに入ることになった。入る際にガクトは反対したが、大和が肉体言語でガクトを納得させた。ちなみにその後の京は……

「ねえ、悠里」

「ん?」

「好き(は
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