37美汐、ゆうくん
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地獄に旅立ち、その一部始終を録画された。
「やっ、やっ、もう許してっ、いや〜〜〜〜っ!」
夜中に目を覚ましてイタズラしたり盗み食いしないように、秋子からも「念入りに」と注文が入った佐祐理は、真琴が翌日の昼ぐらいまで天国に滞在できるよう、徹底的にグッチュグチュに仕上げて、電マが無いと生きられない体に調教してやった。
もちろん、搭乗者のあゆも、真琴と同じ運命を辿った。
浴室では、勃起が一向に収まらない祐一が美汐に連結したまま髪を洗い、浴槽でも対面座位で連結したまま話していた。
「こんなに嬉しいなら、昔からずっとこうしてれば良かったね」
気持ちいいではなく嬉しいと言った美汐。秘薬を飲んでもまだ傷は痛むらしい。
「ごめんよ、まだ思い出せなくて」
「ううん、いいの、今は私が嬉しくなる番だから」
もう鼻先を付け、片方の目には美汐の目しか見えていない距離で話し、満面の笑みのまま泣いている少女を乗せたまま抱きしめる。
この後輩に限っては、こんな距離感で話し合うなど有り得ず、オットセイくんと美汐の口がお友達でも、話すだけで唇が触れ合い、風呂を出ても今晩はこの距離で話し合うのが分かった。
「これからずっと一緒なんだ、嬉しい、夢みたい」
先程から何度も自分の頬を抓り、体も抓ったり叩いたりして、何度も夢ではないか確認し続けている美汐。
「別れがあんなに辛いなら、一緒に生まれて一緒に死ねばよかった。そうだ、これから一つになろうよ」
病んだ美汐さんの心の声からは、性的に肉体的に結合する程度では足りず、何か怪しすぎる術を使って同一の存在になり、心も体も魂も、全部結合させてしまおうと考えているのが聞こえた。
「エ?」
もちろんその手首には、一回手首が取れて繋いだんじゃないかと思えるぐらい壮絶なリスカ跡が残っていて。正面から見ると、ゆうくんと別れた月命日ごとに肉を削いだ傷が、左手の上から下までバツ印になってビッシリと刻まれていた。
「ね? そうしよう、体の中の精霊も交換したりして、ね?」
もう別れる気なんか一切無く、お互いの絆をどうやって深めるか、縫い付けたり、二人の体に血を通わせたりと、どんどん危ない方向に向かっている美汐さんの思考。
「いや、ほら、愛の結晶とか言うじゃないか、子供が生まれたらさ、それが一つになった証拠なんだよ、だから」
目の前の超メンヘラリスカストーカー女の、超ヘビーな愛が重過ぎて怖すぎて、つい赤ちゃんにすべての呪いを託そうとする祐一クン。
「うん、今ゆうくん良いこと言った。でもね、それだけじゃ全っ然足りないんだ、もっとね、何もかも共有してるって言うか、全部結びついてないと嫌なんだ」
頬をベッタリと貼り付け、耳元で怪しい妄想やデムパを放送して下さる美汐さん。その構想はどんどん歪んで行き、祐一を捕食しよ
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