116話 安寧
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弱っちい「桃華」の精神が正面衝突してなお体の持ち主が勝ったみたいだから。赤ん坊が勝つぐらいって相当じゃない?
多分初っ端のライティアの件で吹っ切れたからだと思うけど。何回か言ったように「弱い私は殺した」から。記憶の残滓だけ、絞りカスだけ。私は私だけど、私はトウカ。だからこそ性別がバレてもこの事まではわざわざ言ったりしない。無駄だもの、故人の話をしたってさ。
まぁそんなことより戦うの、楽しいし!勿論最高、戦うの最高!心躍る血飛沫の舞に君も参加しない?ククールもどうかなって……って、ククールには楽しいやり取りを中断してもらって回復してもらわないと生きていられないんだった!ここだと避けられるけど地上じゃ普通に死んじゃうところだったね、いつもありがとう、友よ!
その間にも首を傾けて最後から飛んできたブーメランを躱す。わざわざ見なくたって気配でわかるからね!でもって気配の読めない魔物は不意打ちされて吹っ飛んで海に落ちる。運良く落ちなかったり、踏ん張ったり、滞空したホークマンっぽい魔物には私が颯爽と斬りかかればいいんだよね!
うんうん、不意打ちの後に追撃の不意打ちっていうか、不可視の攻撃やら反応速度に追いつかない攻撃もあるものだって学べてよかったね!次に生かす機会は無さそうだけど!残念、また来世!とっとと鼻歌交じりに残党狩りをしてっと。逃げる奴は勿論追わないさ!
さーてと。熱中してたらいつの間にかお昼の時間になったみたい。みんなが船の中に引っ込んでいく。私は魔物がいない甲板に聖水をぶちまけてから追いかけた。いつも聖水をまけばいいのにって?それじゃあ楽しくないじゃないか!……っていうのは冗談で。まー、そうだね、お金の問題っていうか。
とは言ってもそれくらい出そうと思ったら余裕で出せるよ?私の個人的な資産でも。資産っていうか賞金っていうかで。でもレオパルドみたいな空飛ぶ本物の怪物、その果てはラプソーンなんてまともじゃない敵を奴を倒すにはもっともっと鍛えなきゃいけないからね。戦って、戦って、戦わなきゃ。私はおかげで大満足!みんなも新しい魔法や特技を習得できて満足、でしょ?
残念ながら私にはちっとも魔力がないからよほどのことがない限り新しい技を習得できるってのはないんだけどね。出来るものならもう覚えてるからさ。
うーん、体がまだまだ戦いを求めてる。ご飯食べたらもっともっと戦おっと。あ、いやいやククール、私だって食事中は大人しくしてるからさぁ、そこまで心配しなくたっていいよ!淑女じゃないけどそこら辺は大丈夫だから!これでも一応私はモノトリア家の世継ぎとしての教育を受けてきたんだから、ね?
そうは見えないってそんなにはっきり言わないで!そう振舞ってないだけだから!本気出してないだけだから!普段から堅苦しいのとか
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