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機動戦士ガンダム SEED C.E71 連合兵戦記(仮)
第10話 猛攻
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我々の隊で迎撃するぞ!」
ハンスは、即座に決断を下す。
「指揮官自らですか?」
その通信は、ユーラシア歩兵部隊の残余を率いるガラント少尉からであった。
「ああ、これ以上防衛線の内側であの怪物を飼うわけにはいかんからな!」
「第22歩兵小隊、第24歩兵小隊壊滅!」
「まずいぞ…このままでは、外のザフト部隊まで…」
「!!」ハンスの言葉は、直ぐに現実となった。
市内の地球連合軍の防衛線が崩壊しつつあるということは、郊外に待機していたザフト軍部隊の眼にも明らかであった。
そして、それを見逃す程彼らは、無能でも、お人よしでも無かった。
「ノーマ小隊長がやってくれたぞ!全軍進撃開始、この機を逃すな!ザフトの為に!」
ウーアマン中隊が進撃を再開した。
「俺達も突撃するぞ、ナチュラル共を叩き潰せ!」
カッセル軽砲小隊も突入を開始した。
「!支援砲撃を任務とする我々が市内に突入するのですか?」
部下の1人は、指揮官であるカッセル小隊長に質問した。
「ドローンによる射撃管制が半分機能していない今、まともに支援砲撃が出来ると思うな!」
「了解!」
更に先程まで<リヴィングストン>と共に後方に展開していた車両部隊も、ウーアマン隊と合流し、都市の地球連合軍を叩き潰すべく市内に突入し始めた。
「畜生!支えきれんぞ」
「こちら第3小隊!後退許可を!」
度重なるザフト軍との戦闘、特に単機で防衛部隊を幾つも壊滅させたノーマのシグーによって防衛線が大打撃を受けていた地球連合軍側には、それを押しとどめる手段はもはや残されていなかった。
「お前ら!車には乗ったな!味方と合流するぞ!」
包囲されていたザフト軍 アンリエッタ歩兵中隊も行動を開始した。
指揮官のアンリエッタ・エルノー中隊長は、包囲していた敵の戦力が低下しているのを見て、友軍部隊との合流を決意したのである。
この中隊は、先程の戦闘で、機甲歩兵部隊の猛攻をうけ、既に半数以上の兵員と装備を喪失し、歩兵小隊レベルにまでその戦力を低下させていたが、ノーマの活躍によって包囲陣が弱体化した為、突入を開始したザフトの車両部隊との合流に成功した。
「ハンス隊長!」
「支えきれないぞ!」
「後退!後退!」
市内の地球連合軍部隊は、各所で退却を余儀なくされ、一部の部隊は逃げ遅れて全滅した。
もし、退却準備を事前に指示していなければ、更に被害は拡大していた可能性があったことを考えると、まだマシであった。
公園に配置されていたロングノーズボブは、友軍部隊の放つ信号弾に従い、援護の砲撃を行っていたが、弾薬切れとなったことでそれも行えなくなった。
「弾切れです!」
「ここまでか…」
ダン以下砲兵隊員は、ロングノーズボブを放棄した
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