第五話「MSvsIS」
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を左のわきの下にくぐらせて、ビームを放った。
そのビームはビットを直撃して爆発した。
――動きが見えた!?
その後も、僕は周囲を囲うビットらの攻撃をかわしながら、ビームサーベルで切り落とし、同士討ちさせるなどしてブルー・ティアーズのビットを無効化させた。
「この至近距離ならビットは使えまい!」
しかし、そんな僕のセルフに対し、セシリアは鼻で笑って見せた。
「かかりましたわね?」
『アムロ! 避けて!?』
「!?」
明沙の叫びも既に遅く、次の瞬間、ブルー・ティアーズの背から複数のミサイルが飛び出して、近距離からガンダムの装甲に着弾し、爆発したのだ。
ビットさえも囮として使ったに過ぎなかったのか!
「アムロ!?」
観戦室からオペレートする明沙が叫んだ。
「まさか、ブルー・ティアーズを無効化させてしまうのは予想外でしたが……私の方があなたより上手だってようですわね?」
勝ち誇るセシリアは、煙に包まれるガンダムを見た。
あれだけのミサイルを食らえばさすがに従来のMSならイチコロだ。果たして……
「……いや、まだだ!」
と、マットは冷静な表情で着弾し、煙に包まれたガンダムを見る。
煙が去り、目の前に移ったガンダムの光景は……「無傷」であった。
「そんな……直撃のはずですわ!?」
セシリアが驚く中、ガンダムは両手にビームサーベルを握り襲いかかる。
「これで……!」
そして、双方のビームサーベルがブルー・ティアーズに斬りつける。
「いっけぇ……!!」
そして、次の瞬間……
セシリアは悲鳴と共にヒラヒラと地上へ落ちた。
(試合終了! 勝者、嶺アムロ!!)
ブザーと共に放送が鳴り響いて勝敗が決まった。そして、僕は、地上へ落ちたブルー・ティアーズへ舞い降りて、ビームサーベルを首筋へ向ける。
「お、おい! アムロ……?」
観戦室から見ていたフォルドが目を見張る。
「これで……」
アムロはセシリアを睨みつけた。
「……」
首筋にサーベルを向けられ、セシリアは震えているが、僕はこれ以上痛めつけるほど鬼ではない。
「CHECK・MATE、だ……」
そういって僕はサーベルをバックパックへ納めた。
アリーナには沈黙が広がるも、観戦室に居るカミーユ達は歓喜に包まれていた。
「アムロ……」
彼の戦いを見届けていた明沙は外したヘッドホンを握りしめ、涙した。
カタパルトへ戻った僕達を歓喜と共にカミーユ達が迎えてくれて、僕らに抱きつくなりして大喜びだ。そして、僕は後から来る明沙へ歩み寄る。
「勝てたよ……?」
僕の一言に、明沙は涙を散らして僕の胸へ飛び込んだ。さらに叫びを上げる皆を目に僕は少し恥ずかしかった……っていうか、いい加減離れてほしいんだけど……ん?
僕はそう思っていたが、明沙を見ると、彼女は僕の胸の中で泣い
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