第五話「MSvsIS」
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ても彼女は意図もたやすくかわしてしまい、そして補充を終えたスターライトでの長距離射撃が僕を襲うが、この程度の攻撃などはカミーユが駆るZガンダムの攻撃と比べれば足元にも及ばなかった。ただ、攻撃が鬱陶しいような感じだけだ。
『アムロ、ブルー・ティアーズは長距離用に開発された砲撃タイプのISだよ!? あれ程の大出力のビームを放つとなれば、その分エネルギーを補充するのに時間がかかると思うの、その間に隙ができると思う!』
セシリアの攻撃を何度も繰り返し見て行くうちに明沙はスターライト・マークVの弱点を割り出して。僕へ知らせる。
『でも、リロード中は十分注意して! 相手はビット兵器で防衛に出てくるから!」
「ビット……!?」
ビット兵器、いわゆる浮遊砲台装備であり、装着者の脳波コントロールで思いのまま操ることのできる大変厄介な代物だ。当然、ISにもそれに似た装備があるとは聞いたことがある。それが、よりにもよってセシリアの専用機に搭載されていたとは知る由もなかった。ちなみに、ジオン公国はISのビット兵器に対抗するため同様のオールレンジ攻撃システムの「ファンネル兵器」の開発に着手しているそうだ。
案の定、ブルー・ティアーズの周囲のスラスタ―が分離して、ビット状の形態が四機射出し、こちらへ襲い掛かってきた。
「踊りなさい! このブルー・ティアーズが奏でる華麗な円舞曲を!!」
ビットから放たれたビームに僕は逃げ回るしかない。とにかく、全速力でアリーナのフィールド内を飛び回るしかない。
「くそっ……」
四方八方に分散して襲い掛かるビットに僕は手も足も出せない状態だった。
『アムロ! 相手のリロードが……』
明沙の声に僕は真横から狙うスターライトの銃口を目視した。
「隙あり!」
セシリアが引き金を引き、ふたたびスターライトの銃口から大出力のビームが放たれた。
僕がビットに目を奪われている隙をついての攻撃であり、つい僕はビットに気を取られていたようだ。
「しまった……!」
咄嗟に、盾を向けてスターライトのビームを防いだが、盾は黒く焼け焦げてしまい、使い物にならなくなった。
「盾が……!」
盾を捨てて、やや身軽になった僕は、盾を捨てた左腕でビームサーベルを抜いた。
リロード中にこのビットらを何とかしなくては……いや、それで再び隙を突かれてスターライトで攻撃をすれば、僕も避けきれるかどうか……
――ここは、一か八かだ……!
僕は、ライフルを向けてブルー・ティアーズへ突っ込む。
行く手を遮るビットのオールレンジ攻撃をかわしながらセシリアの元へたどり着こうとするが……
『後ろだよ! アムロ!?』
「ッ!?」
明沙が叫んだ時には遅かった。ビットの一機が僕の背後を捉えた……
「……!!」
しかし、僕は背後の敵意を察知した途端、ライフルの先端
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