第五話「MSvsIS」
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やれやれ、えらいことになった……
カミーユがセシリアを修正してしまったことで、学園内では大問題につながってしまう。
幸い、喧嘩両成敗という形で国際問題にならずに済んだものの、この事態が「IS委員会」なるIS社会を牛耳る国際政府の耳に入り、セシリアと僕らの内誰かが彼女と決闘することになってしまったのだ。
……よって、僕らは練習に励んでいた。
*
そういえば、今日から明沙が来るんだよな? アイツが来るから余計展開がややこしくなるだろう……
練習中、空中に浮上している僕はふとそんなことを思い出した。
「さて……!」
サッカードーム状ほどの面積を誇るIS学園の第三アリーナで練習が行われた。
空中戦での戦いはカミーユとジュドーの猛攻が、地上からの攻撃は協力として隼人と該がガンキャノンの両肩に装備されたキャノンで砲撃を、そして接近戦は一夏のユニコーンだ。
「けっこう様になって来たな? けど……」
練習を終えた後、ジュドーは表情を曇らせる。
「相手は遠距離装備を所有するブルーティアーズっていう奴らしいぜ?」
「ブルーティアーズ……?」
カミーユも地上へ降り立ち、そう呟いた。
「入学試験で教官を倒したって話らしいぜ?」
一夏がその噂をした。教室の女子の会話を小耳にはさんだらしく、本当らしい。
「一番の脅威が、ビットによるオールレンジ攻撃だな……」
ジュドーがそう顎を抱えていった。
「そんな相手にアムロが勝てるのか? 聞くによるとあのセシリアっていう奴、勝ったら俺達をこき使うつもりらしいぜ? 俺は嫌だぞぉ? 女の尻にひかれちまうなんてよ?」
該は嫌な顔をしてそう言った。勿論、僕だって嫌だよ。
「でも、こっちには『代表生』が二人もいるんだ。負ける事は無いよ?」
該の隣で隼人はそう保証し、カミーユとジュドーへ親指を向けた。しかし、セシリアの決闘相手は委員会の連中が決めることになるらしく、嫌がらせとして俺か一夏を選ぶのかもしれない……
「そうだよ? 代表候補生といってもやっぱり代表生には敵わないからな?」
一夏もそう言い、それを聞いて僕は少し自信が持てた。ちなみに、MS学園には代表生が幾人か居るが、セシリアのように胸を張って自分の立場を自慢したりはしない。カミーユがその例台で、あのときセシリアが自慢していても彼は代表生だと一言も言ってはこなかった。やっぱり代表生と言うのは候補生と比べて格がちがうようである。
その後、練習は終わって僕はもう少し飛行訓練をしたいために、みんなよりも後から帰ることにした。
一人になった僕も、早く汗だくになった体をシャワーで洗い流したいと思い、そろそろアリーナから出ようとした。本当は風呂に入りたいのだが、ここは「女の巣」、大浴場は女湯しかないということ。まぁ、別にたったの数カ月の間だけだから我慢すればいい
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