夏の選抜 後編
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裂が入り始める。
「じょうぶ、だから…………だいじょうぶ……! 」
だが、アゲハの言う通り身体に負担がかかり、疲労が溜まっていく。
『………………馬鹿が』
騎士ユニコーンガンダムはブラウドライツガンダムの攻撃を回避した瞬間、自機を取り囲むように赤いカードが出現した。
『コール』
「っ!? 」
カードから無数の電磁ランスが現れ、全方位に向けて放射された。接近していたブラウドライツガンダムは攻撃を回避出来ず直撃してしまった。
「っぅ……! 」
攻撃は右腕、左足、左脇腹に直撃し、体勢を完全に崩す。
『冬の大会に、出直してこい』
無防備のブラウドライツガンダムに対し、接近していた騎士ユニコーンガンダムは剣を斜めに斬り上げ、機体を真っ二つに切断した。
『BATTLE ENDED』
ーーー−−
「…………まけた」
「ふん……」
アゲハはこちらを一瞥したあと、すぐにその場を離れていった。
「むー…………」
ジト目でアゲハを見たあと、イチヨウさんの所へと向かう。
「お疲れじゃったな。ひとまず座るがいい」
椅子に座るように促され、言われた通り座る。
「よいバトルじゃった。きちんと視野を広げられたようじゃし、自身の持ち味を成長させられた」
「………けど、まけた」
「それはそうじゃ。成長できたからといって、必ずしも勝てるとは限らん。じゃが、それは逆に、次はどうすればよいかの道しるべともなる。それはお主も感じたじゃろ? 」
イチヨーさんのことばに、コクりとうなずく。
「なら、また前へと進むがいい。そして強くなるのじゃ。シンドウ君という強敵とのバトルのように」
「…………わかった」
「うむ。いい子じゃ。では、次は見て学ぶとするか」
「?…………けっしょーせんを? 」
「残念ながら違う。おそらくまたシンドウ君の優勝じゃろう。セシリアちゃんが見るバトルは、特別ゲストとのバトルじゃ」
イチヨーさんはニヤリとわらって、みせのおくにいった。それからしばらくもどってこなかったから、ひとりでまつことにした。
「…………レイ、マヒル、みんな。わたしも、もっとつよくなる。みんなのやくにたてるように、がんばる。だから、みんなもがんばって」
目を瞑り、今この場にいない皆へと向けて言う。それの共に、自分自身も強くなると決意を固めた。
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