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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−Endless Dream−
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していようと関係ない、そんな決意とともに呼び出される、マイフェイバリットカード。伝説のカードや神のカード、ましてやレアカードですらなく、ネオスペーシアンたちやネオスのように曰く付きのカードでもない。それでもずっと一緒に戦ってきた、永遠のマイフェイバリットカード――

「ダークネス! 俺はただの人間だ。負ければ相手を妬み、嫌なことがあれば苛立ちを覚えて、さっきユベルを見た時には、状況も考えずに怒りを覚えて、俺に出来ないことをやれる皆に嫉妬してる!」

 そんな《スピード・ウォリアー》を傍らに、《ダークネス・ネオスフィア》に身を隠すダークネスに啖呵を切る――このターンで終わらせる、という意志を込めて。

「そんな人並みに心の闇を持ってる俺が言ってやる! お前の出番はまだ先だ! 俺は……俺たちは、まだ何にだって諦めちゃいない! ――《スピード・ウォリアー》に装備魔法、《進化する人類》を装備する!」

 装備魔法《進化する人類》。このカードに託された名前のように、俺たちはまだそれぞれに、闇を抜けて光の中に完結する物語を持っている。ならば未来を闇に包むダークネスなど邪魔なだけであり、俺とマイフェイバリットカードがやるべきことは一つ。

「闇を斬り裂け、スピード・ウォリアー! バトルフェイズ、《スピード・ウォリアー》の元々の攻撃力は二倍となる!」

 攻撃力を二倍にする、などと言えば聞こえはいいが、《スピード・ウォリアー》の元々の攻撃力は僅か900。二倍にしたところで1800にしかならない――本来ならば。

 ただし、装備魔法《進化する人類》を装備していれば、話は別だ。元々の攻撃力を2400ポイントとする効果を持つ《進化する人類》とのコンボにより、《スピード・ウォリアー》の攻撃力は一瞬にして《ダークネス・ネオスフィア》を超えて4800ポイントとなる。

『だが《ダークネス・ネオスフィア》には戦闘破壊耐性がある。闇たる我を倒すことは不可能だ!』

「それはどうかな……《スピード・ウォリアー》で、《ダークネス・ネオスフィア》を攻撃!」

 ダークネスの言った通りに、《ダークネス・ネオスフィア》と《スピード・ウォリアー》の攻撃力は僅か800ポイントであり、到底4000ポイントにライフを回復したダークネスのライフを削りきる威力はない。二回攻撃などを加えたとしても、戦闘破壊耐性を持つ《ダークネス・ネオスフィア》には通用しない。それでも攻撃を仕掛けていく《スピード・ウォリアー》の前に――半透明の戦士が姿を現した。

「墓地から《ネクロ・ガードナー》の効果を発動するぜ、遊矢!」

 闇の中から姿を現した十代が、最初の《守護神の宝札》によって墓地に送っていた《ネクロ・ガードナー》によって、《スピード・ウォリアー》の戦闘を無効とする。《ネク
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