プロローグ
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に戻ってくるまでの間ルシア夫人の護衛だ。――――ただし、アーツ―――ホロウスフィアで自分達の姿を消して護衛をしろ。」
「?何でわざわざ自分達の姿を消してまで護衛をする必要があるのかしら、父様。」
リウイの指示を聞いて不思議に思ったセオビットは自身の疑問をリウイに訊ねた。
「俺達がこの屋敷に入ったあたりから何者かがこの屋敷を監視している。――――アーツ、もしくは光学迷彩機能の装置を使って自分の姿を消してな。しかもその何者かの意識はエリゼとシュバルツァー男爵の妻に向けていた。」
「………なるほどね。つまりその”何者か”を炙り出すのね?」
「―――そうだ。ただし、殺すなよ。その何者かには大使館に連れ帰って”色々”と話してもらう必要があるからな。」
「かしこまりました………」
「ふふっ、大船に乗ったつもりでいて、父様♪」
リウイの指示にマーリオンとセオビットはそれぞれ頷いた。その後準備を整えたリィン達は目的地に向かい始めた。
〜ユミル渓谷道〜
「第二目標―――エリゼ・シュバルツァー、現在”英雄王”達と行動を共にしている為任務達成は不可能と判断。クロチルダ様、いかがなさいますか?」
リィン達が目的地に向かっているその頃、その様子を崖の上から見つめていた黒衣の少女―――アルティナ・オライオンは自身の傍にいる蒼い鳥に訊ねた。すると蒼い鳥の頭上に結社”身喰らう蛇”の最高幹部―――”蛇の使徒”の一人である”蒼の深淵”ヴィータ・クロチルダの幻影が現れた!
「………そうね。本当なら彼女を攫いたかったのだけど、あの状況で彼女を攫うのは無謀ね。―――目標をエリゼ・シュバルツァーからルシア・シュバルツァーに変更しなさい。ただし、攫うタイミングは彼らが郷に戻ってくる直前よ。」
「目標変更、了解しました。―――クラウ=ソラス」
「―――――」
クロチルダの指示に頷いたアルティナが呟くと漆黒の人形―――クラウ=ソラスがアルティナの背後に現れ、そしてアルティナはクラウ=ソラスの片腕に乗り、クラウ=ソラスについている光学迷彩機能を使ってその場から消えた――――――
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