プロローグ
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に確か”通商会議”の最中に二大国のテロリスト達が襲撃をした際、”風の剣聖”達と共にテロリスト達を撃退したと聞いているが?」
「それとエリゼお姉様、”月の僧院”の異変の際も、亡霊や不死者相手にも全く動じることなく戦っていましたわよね……?」
「う”っ………」
「ハハ………メイドなのに、テロリストまで撃退できるとかとんでもないお嬢さんだな……」
エリゼの後に答えたリウイとセレーネの話を聞き、かつての出来事を思い出したリィンは唸り声を上げ、トヴァルは冷や汗をかいて苦笑していた。
「ふふ……二人ともいつの間にか大きくなりましたね。主人が起きて、貴方達の成長を知れば、きっと喜び、誇らしく思うでしょうね。」
「母様………」
微笑ましそうに自分達を見つめるルシア夫人の言葉を聞いたエリゼは目を丸くし
(ふふ、それにいざとなれば私達もいますから、心配無用です。)
(うふふ、私は純情可憐な乙女の味方だから、当然エリゼがついて行く事に賛成よ♪)
(勿論、私もエリゼの味方よ。……貴方を愛する同じ女性としてね。)
「ふふふ、ご主人様の中にいるベルフェゴール達も大方彼女が同行する事に賛成しているのでしょうね。勿論、私も賛成ですが。)
リィンの身体の中にいるリィンと契約している他の使い魔達――――睡魔族の女王種――――”リリエール”にして”七大罪”の”怠惰”を司る”魔神”―――ベルフェゴールと並行世界のヴァイスの娘である亜人族の元メルキア帝国の姫君であるメサイア・シリオス、そしてリィンの得物である”太刀”に宿る古神―――――”慈悲の大女神”アイドスもエリゼの同行に賛成の意を示し、リザイラも3人に続くように静かな笑みを浮かべてリィンを見つめてエリゼの同行に賛成の意を伝えた。
「〜〜〜っ〜〜〜……!―――わかった!エリゼ、力を貸してもらう!ただい絶対に無茶はしないこと!約束できるか!?」
「はいっ……!」
「よし、それじゃあとっとと行くとするか。薬やら、一通り準備を整えたら裏手の渓谷道に向かうぞ。」
そしてそれぞれが渓谷道に向かう為の準備をしている中既に準備を終えていたリウイは屋敷の食堂に入った。
「…………――――マーリオン、セオビット!」
周囲に誰もいない事や外からの視線もない事を確認したリウイは自身の使い魔にしてメンフィル建国前よりも契約し、今も自身に従い続けている古参の使い魔――――最上位水精、”モリガン・モルガナ”種であるマーリオンと様々な経緯があって契約し、使い魔になった自身の側室の一人、シルフィエッタ・ルアシアの連れ子であるセオビット・ルアシアを召喚した。
「私達に何か御用……ですか……ご主人様………」
「ああ。お前達は俺達が郷
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