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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
23部分:第十九話 金曜集会
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「そんなことわかってるって。でもクリスは逸材だし、ここの女連中に負けず気が強いし面白い!俺、気に入ったし一緒に遊びてぇって思った。久しぶりのメンバー加入になるけど、みんなどうよ?」

「1人ずつ聞いてみなよ、キャップ」

「うーし。じゃあまず牢名主のモモ先輩からどーぞ」

「賛成だ。クリスは欲しい。色んな意味で。いじくれる。いろいろな意味で」

「即答かよ……つか、またいじるのかよ?」

「安心しろ。私の相棒はお前だけだ悠里。そして私達の舎弟は大和だけ」

「ありがとう」

「別の意味で泣けてきた……」

「俺様賛成。理由は簡単、可愛いし骨があるから」

「クリはいらん子だと思うけど……いつでも勝負挑める相手が増えるはいいわね。ただあいつ自身はこーいうの好きかしらね?」


モモとガクトは賛成を示したが、珍しくワン子は中立の立場を取った。


「で……京は」

「私は反対。他人は増やさなくていい」

「僕も京と同じで反対かな。今更メンバー増やすのもどうかと思うよ」


京は当然反対。モロも意見は変えずに反対を貫いた。結果は賛成が3、反対は2。中立はワン子の一人となった。
俺と大和の票によって決まる。他のみんなは俺と大和に注目する。

「俺は中立だな。面白い奴だとは思うけど、正直、あいつがここに馴染むかどうか不安だし」

「俺も様子見。クリスも異国で1人は寂しいと思うけど……ワン子や兄さんの言うようにあいつ自身がここに馴染むかねぇ」

「そうだね。私もそこが心配」


俺と大和の言葉に京は反応した。もしクリスが何か言ってきたら排除するために全力で行くだろう。


「じゃ、クリスには声掛けるぜ。まとめると、京なんかは不満そうだし……空気悪くなりそうだったら遠慮なく切るって事で」


その言葉に全員が頷いた。切るという言葉を使う辺り、やはり京の事を考えてるということだ。
それはそうと、今日はもう一つ大事なことが。


「モモ、今月借りた金、早く返してくれ」

「わかっている。ほら、うら若き肉林にムチうって稼いだ金だ。さっさと私に貸した分持って行け金の亡者共」

「遠慮無く。今日も月内に払い終えたなぁ」

「じゃあ私も、七千円だったね」

「僕も回収。お金をきっちり返すのはいいけど……」

「まず借りんようにしないとな先輩。うし回収完了」

「アタシは三千円だから……誰か千円札持ってる?」

「はい両替任せて。この時のために崩してあるから」

「回収した。ハイ兄さん」

「おう……これで全額確かに月内に」

「……おい、残り140円しかないじゃないか」

「そうだな」

「これじゃあ学食でソバだって食べれないぞ……悠
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