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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
22部分:第十八話 金髪騎士娘襲来
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「戦闘機、斬ってみたいな……」

「もの凄く物騒なこと言ったよこの人!?」

「でも本当にやりかねないよね……」


多分、斬れると思うんだ。余裕でさ。そのあと、ワン子がクリスに決闘を挑んだため、俺達はグラウンドに移動となった。
グラウンドには、決闘を今か今かと待つ生徒達で溢れていた。


「おーう大和、儲かってるかー?」

「姉さん!」

「シャバ代納めてもらおうか。ふふふふ」

「まぁまぁ姉さん。うちの転入生が上玉だよ」

「それを早く言え。どれどれ確か舶来ものだったな」


モモはグラウンドのクリスの姿を確認すると、


「上玉キター(・∀・)!!」


「ドイツから来たんだってさ」

「あの金髪は綺麗なもんだよな。撫で撫でしたい」


モモもウキウキしながらその様子を見ていた。
そして決闘が始まる。最初はワン子が攻めていたが、目が馴れてきたのだろうクリスが反撃に移った。


「兄さん、どう思う?」

「振りは速いにしても攻撃単調だし、結果的にクリスに攻撃を読まれちまうのは当たり前だな」

「速度も同じだからな。目が慣れれば簡単に避けられる」


俺の解説にモモも乗っかってくる。ワン子の攻撃は悪くないが、手の内を見せすぎたかな。


「あとはクリスの突きにどう反応するか、だな」

「フェンシングって全体運動だからな。そこにワン子が気づいてるかどうか……」


そう話してると、ワン子は頭上で薙刀を高速で回転させる。川神流『山崩し』の構えだ。


「ワン子、勝負する気だね」

「おい違うぞワン子ー、そうじゃないだろー」


ワン子の構えに京が反応する。モモはそれは違うとワン子に言うがもう遅いだろう。
ワン子は薙刀を振り下ろす、と見せかけて斜めに脚に振り下ろされた。
たが、フェンシングには全身有効な種目があり、クリスはそれが専門だったことは想定外だったようで、クリスの突きはワン子の肩に炸裂した。


「それまで!勝者クリス!!!」


鉄爺の声が響く。それに反応して周りの観客は歓声を上げた。


「ワン子が……負けた……ってわりとよくあることだったわね」

「喧嘩ふっかけては負けてますよね」

「足りない頭使い過ぎなんだよ。もっと本能で戦え」


小笠原さんと委員長の話に同調するようにモモが言った。ワン子に近づく大和だが、多分骨は大丈夫だろ。


「さて、それは置いといて……」

「どこ行く気か、お前は」

ガシッ

「なんだよ悠里ー。私はただ転入生に挨拶しにいくだけだぞー」

「そのままどうせ柔道の寝技とかする気だろ」

「……そんなわけないだろ」

「やるんだな!や
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