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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
22部分:第十八話 金髪騎士娘襲来
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んだそりゃ!!」

「うん、確かに乗り込んできたねぇ。……馬で」

「暴れん坊将軍か……」


俺は呆れながらその様子を見た。白馬に乗った金髪の美少女が馬上で名乗りを上げる。


「クリスティアーネ・フリードリヒ!!ドイツ・リューベックより推参!!この寺子屋で今より世話になる!!」

「おおお金髪さん!可愛くね、超可愛くね!?」

「超・当たりなんですけどぉぉぉぉぉ!!!!」


乗り込んできた美少女を目にした男子達は咆哮を上げる。


「だっはっはっはっ馬かよ!面白ぇあいつ面白ぇ」

「ちっ!まずった!賭に負けた!」


男に掛けていたスグルは悲鳴を上げていた。そこへ、人力車で登校してきた英雄が女の子に話しかけていた。


「悠里……この人達ってもしかして」

「だろうな……大和」

「ああ……¨日本を勘違いしてる外国人”だ」

「「……ハァ」」

「父様はあちらにおられたか。では自分も!いくぞ浜千鳥!!」

「馬からは下りて来いよー」


とりあえず注意しといた。梅先生ですら頭を抱えている。この先大変だな……
黒板にクリスティアーネという名前が書かれる。


「クリスティアーネだ。改めてよろしく!」


凛とした立ち振る舞いに男達は見惚れていた。それに日本語が全く違和感ない。あっちの友達と接する内に覚えたらしい。


「よし、何か質問あれば挙手していけ」

「はいはい!」


梅先生の言葉にガクトが元気よく手を上げた。とはいえ、質問の内容は予想できる。


「クリス。彼氏はいたりすんのかな?」

「そんなものいないに決まってるだろうガッ!!」


父親の怒号でクラスが静まり返った。


「クリスにちょっかいを出す者は軍が殲滅する」

「父様は任務に私情を持ち込まない軍人だ」

「今めっさ持ち込んでたでしょうが!」


福本のツッコミが入るが気にせずに話は進む。クリスは日本が大好きで、日本のドラマも沢山見ているらしい。その殆どが勧善懲悪の時代劇。「やっぱりか」と言わざる得ないな。


「ここに来る前に、京都にも観光で一度寄ったのだ。ドラマそのものの場所で感動した!」

「映画村だ。それ絶対映画村だ」

「ドイツの友達とやらが、面白がって偽知識を叩き込んだのが想像できるね」

「どんだけ純粋なんだよ……」

「いいんじゃね、面白いし。俺クリス気に入ったよ」


それからクリスの間違った日本の知識の披露は続き、父親は一礼して去っていくが


「クリス、何かあれば戦闘機で駆けつけるからな」


過激な言葉を残して去っていった。


「なぁ、大和」

「なに?兄さん」

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