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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
私は全てを知ってるの 【シベリア香川】
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するだろうと思っていた。何故なら、真姫は青年からも恋の相談を受けていたのだ。
その相手は……花陽。青年も花陽のことが好きだったのである。
この告白は成功するかと思われた……が、翌日に花陽は告白することができず、青年は事故にあってしまった。
何故なら………
青年をトラックの前に押し出した人物こそ……花陽と青年の両方から相談を受けていた真姫だからである。
「この際だから教えてあげる。あのときに貴方を後ろから押したのは……私よ」
「なん、で、そんな、ことをっ……!?」
青年は薄れゆく意識の中、自分の体にまたがっている真姫に理由を尋ねた。
「だからさっきも言ったでしょ?『貴方を私のモノにするため』って……全ては私はあなたを愛しているからよ?
あのまま花陽に呼び出されて、花陽からの告白を受けたら、貴方はきっと花陽と付き合うことになった……そうなったら、もう貴方は私のモノにはならないわ……」
「真姫、ちゃんは……花陽ちゃんとの、僕との友情を、なんだと…「私だって付き合いたかったのよッ!!!」
真姫は声を荒らげて叫んだ。
「真姫、ちゃん……」
青年の意識はさらに薄れていっていた。
「だからもうこうするしかない。貴方を殺して私も死ぬ。そしたら、いつまでも、ずっと、ず〜〜っと、一緒にいられるのよ?」
「そん……な……ま、き……ちゃ……」
そして青年はついに力尽き、動きを止めた。
「ふふっ、逝ったわね……あとは……」
真姫は青年が死んだのを確認すると自分のポケットを探り、折りたたみ式のナイフを取り出した。
「私の手で、貴方を殺した……」
そして真姫はそのナイフの刃の部分を出して、それを青年の手に握らせた。
「だから今度は……」
真姫は自分の両手でその青年の手を掴み、ナイフを自分の首に当てた。
「貴方の手で、私を殺して……?」
そしてそのナイフは真姫の首筋を深めに斬り、真姫の髪の色のような赤い血が飛び散った。
真姫は青年の手を握っていた手を離すと、そのナイフは持ち手を失って床に落ちた。
青年に倒れ込んだ真姫は意識が薄れ、死が間近に迫っているときにこう呟いた。それは真姫のこの世で発した最後の言葉となった。
「こ
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