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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
15部分:第十三話 タークス
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感じでは今までと違い凄く軽くなっていた。
左腕にはワイヤーガンを装着した。手首を動かすと、ワイヤーガンの箱が180度回転し、手のひらにすっぽり収まるようになっている。バスターソードを回転させ、背中の磁石に取り付けた。


「決まってるな。霧島の位置は衛星が抑えてある。わからなくなったら、携帯を見ろよ、と」

「わかった。ありがとう、二人とも」


礼を言うと、俺はタカの目を発動させて走り出した。途中、建物が邪魔だと思いワイヤーガンを構えて屋上に向ける。

バシュッ!

カンッ!

アンカーの引っ掛かる音と同時にボタンを押すと、ワイヤーは凄い勢いで巻かれ、俺の体は宙を舞った。


「おぉぉぉぉ!?」


予想外の性能に俺は声を上げてしまう。屋上の手すりに着地するとアンカーは手すりから外れ、鞭のようにしなって元に戻った。


「……スゲェな、コレ……」


思わず呟いてしまう。気を取り直して俺は再び走り出した。





悠里を見送ると、レノとルードは資料を取り出し、霧島の行きそうな場所を探す。


「……早く見つかるといいが」

「そうだな。コイツ、捕まえた女を片っ端から抱いてやがるからな。それをDVDにするとか最低なクズ野郎だぜ」


車を運転するルードの隣で、レノは資料を読みあさる。すると、封筒から一枚の紙が落ちた。


「あん?なんだこれ……?」


自分も読んでない資料に、レノは目を通す。そこには驚くべきことが書いてあった。


「……おいルード、急いでヒュームと鍋島のおっさんに連絡だ。あと冴島も呼べ」

「……?なにかあったか?」

「見ろ」

「……!?これは……!?」

「急げ!悠里だけじゃマズいぞ、こいつは!」


ルードはアクセルを強く踏み、車は速度を速めた。レノが見た資料には霧島の人間性が書かれてあった。


霧島 龍太

人間性:残忍かつ、極めて危険
性的欲求に問題あり

カニバリズムあり


************************************************

次の話は……まぁ、問題作ですよね……

では次回で

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