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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
15部分:第十三話 タークス
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していた。


「……なんだと?」


突然、レノは言葉を荒げる。どうやら緊急の用事らしい。珍しく声を荒げていた。


「……わかった。あとはこっちでなんとかする」


電話が終わると、レノは緊張した面もちで戻ってきた。


「緊急だ。今さっき、松永家に霧島が来て……」


松永燕が連れてかれた。


その瞬間、俺はハンマーで頭を殴られたような衝撃に襲われた。





俺は急いでレノとルードの車で急いで松永家へと向かった。家の前にはパトカーが止まっていて、人集りが出来ていた。それを掻き分けて、俺は家に近付いた。中から救急隊が担架に担がれて出てきたのは


「久信さん!!」


中からは久信さんが出てきた。顔中が痣だらけで、弱っていた。


「あぁ……悠里、くん…済まないな。松永の、家名が……泣いてしまうよ……ハハ……」

「無理しないでください!そんなになってまで……!」

「悠里、くん……」


久信さんは俺の手を握ると、必死な声で言ってきた。


「娘を……燕を、頼む…!僕には、もう……あの子しか、いない、んだ……!」


今すぐにでも助けに行きたいだろう。けど、自分には行くことは出来ない。誰かに頼むしかできない。それが痛いほどよく伝わった。


「……必ず、絶対連れてかえります!」


それを聞くと、久信さんは病院に運ばれていった。俺は家に背を向けて走り……


「待てよ、と」


出す前に、レノが首を掴んで止められた。


「なんだよレノ!?離せよ!」

「場所もわからずにどこ行く気だ。あと、誰も行くなとは言ってないぞ、と」


そう言ってレノはルードを呼ぶ。ルードは大きめのジェラルミンケースを持ってきて、中を開けた。中には、青を基調とした服が入っており、肩にはバックルが付いていた。


「これは?」

「……琉聖が使ってた服を、悠里に合わせて作った。……お前の剣も後ろで吊せるように磁石も付けている」

「あと、こいつはオマケだぞ、と」


レノは俺に何かを渡した。それは携帯程の大きさの箱で、横にはスイッチが付いている。


「なんだこれ?」

「ワイヤーガンだ」

「……圧縮した空気でアンカーを飛ばし、目標にアンカーを引っ掛ける。あとは強力なワイヤーで持ち主は高い所を昇れる。……構造上、200キロまでなら耐えられる」

「九鬼の一部の人間しか使えない貴重品だ。一足早い、ヒュームのおっさんの誕生日プレゼントだぞ、と」


俺はそれを貰うと、直ぐに車で着替えた。着た感じは、クラウドやザックスが着ていた、ソルジャークラス1stと同じ感じだ。ただ、やはり戦闘用とだけあり、着た
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