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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
15部分:第十三話 タークス
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て待て!悪かった!降参だ降参!」


赤い髪の男は両手を上げて降参を示した。大男も痛みに呻きながらも立ち上がった。


「あ〜、痛ぇ……マジでこいつガキかよシャレになんねぇぞ、と」

「……だから止めとけと言った」


服の埃を払いながら愚痴った。俺はまだ警戒を解いてはいなかったから、一人が話しかけてきた。


「んな顔すんなって、いきなり襲ったのは謝るぞ、と」

「……悪かった」


2人は襲ったことを謝る。俺は溜め息をつきながら、電磁ロッドを返した。


「紹介が遅れたな。俺達は九鬼財閥の『タークス』のメンバーだ」

「タークス?」

「……正式名称は九鬼財閥総務部調査課。人材の選出や情報収集を主に行っている」

「戦闘もか?」

「……時と場合による」

「俺はレノ。勿論、コードネームだけどな」

「……ルードだ」


いや、薄々感づいていたけどな。まさか本当にいるとはな……


「それにしてもお前、本当に琉聖の子供なんだな。技のキレとかそっくりだぞ、と」

「そう、なんですか?」

「……ああ」


そんな感じで2人と親睦を深めて本題に入る。ルードから渡されたのは一通の封筒。中には様々な資料が入っている。中身は霧島の来歴、趣味など。よく1日でここまで調べられたな。


「タークスの実力だぞ、と」

「……これくらい朝飯前だ」


そう言って得意げな顔をする二人。ふと思って二人に質問してみる。


「なあ、二人はこいつのこと、どう思う?」

「俺らか?そうだな。一言で言うなら……クズだな」

「……ああ」


そう言った2人には明らかな怒りが見えた気がした。改めて資料に目を通すと、


「え……?これって超過じゃないか?」

「そうだ。しかも一件だけじゃねえし、お前のいる松永家も入ってるしな」

「……金を借りた方は返す金額を忘れがちだからな。……あっちは好きなだけ搾り取れる」

「そこに美人の娘でもいてみろ。無理な請求要求して持って行くに決まってるな、と」

「これって……冴島は知らないのか?」

「……ああ。あれでも霧島は冴島の信頼はある。……そんなことをしてるとは思ってもいないだろうな」


なんてことだ。つまりあいつは、やりたい放題にやってることになる。今これを冴島に見せても効果はないだろうしな……


「……ん?郊外に養豚所を経営?なんでこんな所に……?」

「ああ、そいつはな……」


ピリリリ!


レノが何か言おうとしたとき、レノの携帯がなった。レノは携帯を取り出す。


「はいはい、俺だぞ、と」


仲間との連絡だろうか。レノは少し気怠げに話
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