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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
14部分:第十二話 信じるモノの為
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た。その後、夕飯の買い物を商店街でする。京都では魚屋で魚を焼いてくれるというのを知ったときは驚いた。しかもおいしい。
帰り道、2人で帰ってる途中、


「……っ!」

「燕ちゃん?」


燕ちゃんが突然立ち止まった。その先には、あの日家に来ていた霧島がいた。


「テメェは……!」

「なんだ霧島?その子供と知り合いか?」

「へぇ、組長。この前、ウチの若い連中をやったガキですわ」

「ほぅ……」


和服姿の壮年の男がこちらに歩いてくる。俺は燕ちゃんの前に立って燕ちゃんを後ろに隠す。


「ウチの若い連中が世話になったそうだな、小僧」

「なりましたね。でも、金出せないからって、女の子に手を出すのはいい年した大人のやることじゃないでしょ」

「なに……?」


壮年の男はそれを聞いて訝しげな顔をした。その顔を見て、俺もまた違和感を覚える。


「あいつの組長、冴島宗一は俺の旧知の仲だがな、あいつは仁義と筋は通す奴だ。借金があったとしても、払える額なら娘を連れて行ったりはしねぇから安心しろ」


あの日の後、鍋島さんが俺に教えてくれたことだ。しかも組長という位にいるなら、部下の行動は逐一で入るはず……


「たが、お前さんはこの嬢ちゃんの家とは関係ないはずだ。なぜそこまで体を張る?」

「確かに関係ない。けど、関係ないからと言って、目の前にいる人を助けないなんて出来ない。それで後から後悔するくらいなら、その人を助ける」

「悠里くん……」

「偽善だな」

「いいよ、偽善で。何もやらない偽善より、何かをする方がよっぽどいい」

「フッ……」


冴島は笑うと悠里の顔を見て、満足そうに笑った。


「……いい目をしてるな、小僧。なんて名だ?」

「……悠里。天城悠里」

「覚えておこう。お前みたいな奴がいるとは、まだまだ世の中捨てたもんじゃない」


そう言い残すと、冴島は霧島と共に車に乗り込んで走り去った。


「燕ちゃん、大丈夫?」

「うん……ごめんね、悠里くん……」

「気にしないで、男子が女子を守るのは当然だろ?」

「アハハ……」


燕ちゃんはおかしそうに笑う。よかった、元気になって。それを見ると、俺は走り去った車を見ながらさっきまでの違和感を考えていた。


「……調べてみるか」


そう思いながら、俺は燕ちゃんと家に戻った。
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どうでしょうの新作が出ましたね。
新作のフィギュアも買いましたが、両方大泉さんとかwww

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